金属サイディングの外壁塗装 中塗り・上塗り!刷毛とローラーでクリーンマイルドシリコンを塗り込む|宇陀市S様邸

宇陀市S様邸の金属サイディングに、クリーンマイルドシリコンを2回塗り重ねました

宇陀市S様邸の外壁塗装は、錆止めの上にクリーンマイルドシリコンを重ねる、中塗りと上塗りの工程まで来ました。

金属の外壁をお持ちの方から、こんな声をよく聞きます。

「モルタルやサイディングの塗り替えの話はよく見かけるけれど、うちみたいな金属の壁はどうなんだろう」

外壁が金属だと、使える塗料は限られます。
選び方を誤れば、数年で塗膜(塗料が乾いてできる膜)がふくれたり剥がれたり。

この記事では、奈良県宇陀市のS様邸で壁がどう塗り重ねられていったのかを、7枚の現場写真で追います。

金属サイディングやセキスイハイムにお住まいの方の、参考になれば幸いです。

金属サイディングの外壁にローラーで中塗りを塗り広げているところ。塗った面とまだの面の境目がはっきり分かれている

※この記事は工事の途中経過をお伝えするものです。足場を解いたあとの様子は、続編であらためてご報告します。


【施工データ】宇陀市 S様邸 工事概要

宇陀市S様邸は、セキスイハイムM1シリーズの金属系外壁を、金属に対応した塗料で塗り替える外壁塗装工事です。

施工現場:奈良県宇陀市 S様邸(戸建て住宅)
建物:セキスイハイム M1シリーズ
外壁の種類:金属系の外壁材
工事内容:外壁塗装工事 / 今回は中塗り・上塗りの工程
下塗り材:SKマイルドボーセイ(エスケー化研・錆止め・施工済み)
上塗り主材:クリーンマイルドシリコン(エスケー化研・期待耐用年数12〜15年)
担当:外壁屋根塗装スマイル宇陀店(担当:植上)
状況:外壁の中塗り・上塗りが完了


錆止めまでの工程は、前回の記事でお伝えしました

S様邸の外壁は、高圧洗浄で汚れを落とし、金属用の錆止め材を1層まとった状態から今回の工程に入っています。

宇陀市S様邸の金属サイディングに高圧洗浄と錆止めの下塗りを行った工程はこちら

外壁側では、それより前に目地(板と板のつなぎ目)や窓まわりのシーリング工事も済ませました。

目地と窓まわりのシーリングを打ち替えた宇陀市S様邸の工事記録

さらにその前段では、鉄製の折板屋根(波形に折り曲げた鉄板でつくる屋根)も塗り替えています。
屋根、シーリング、外壁の順に、上から下へ向かって進めてきました。

宇陀市S様邸の鉄製折板屋根をナノルーフ20で塗り替えた工事の全工程まとめもあわせてご参考にどうぞ。


金属サイディングは、平らな壁より塗る手間がかかります

金属サイディングは横方向の凹凸ラインと板の重なりが連続しているため、ローラーを転がすだけでは端まで塗料が届きません。

横方向のラインが刻まれた金属サイディングにローラーを当てているところ

写真をご覧ください。
壁の表面が平らではないことが分かると思います。

横に走る溝、板と板の重なり、そして窓まわりの立ち上がり。
モルタルや窯業系サイディングの平らな面なら、ローラーで一気に塗り広げられます。

ところが金属サイディングでは、溝の底や重なりの内側に、ローラーの毛が入りません。

しかも金属の壁には、塗り残しが許されない事情があります。
塗膜に切れ目があると、そこから水と空気が金属に触れ、錆が始まってしまうためです。

見た目の話ではなく、家の寿命に関わる話としてお考えください。


宇陀市S様邸の外壁塗装、中塗りから上塗りまでの3工程

S様邸の仕上げは、刷毛で細部を塗り、ローラーで面を塗り広げ、乾いてから同じ手順をもう一度たどるという流れで進みました。

工程① 刷毛でサッシまわりと端部を先に塗る

中塗りの1本目に握るのは、ローラーではなく刷毛です。

養生したサッシの際を刷毛で塗り込んでいるところ

写真は、養生(塗らない部分をビニールとテープで覆うこと)を済ませたサッシの際に、刷毛を入れている場面です。

細部が先、面が後。
この順番には理由があります。

先に刷毛で隅を埋めておくと、あとからローラーを重ねたときに二つの塗り跡がなじみます。
逆にローラーを先に広げれば、残った隅だけを後から刷毛でなぞることになる。
その部分だけ塗料の乗り方が変わり、乾いたあとに質感の違いとして残ってしまいます。

S様邸のように壁そのものが金属の家では、刷毛を握る時間がそれだけ長くなります。
出隅(壁の外側に出っ張った角)や水切り(壁を伝う雨水を外へ落とすための部材)。
こうした細かい部分が、金属の家には多いのです。

職人が刷毛を持っている時間を見てみてください
朝から夕方までローラーだけで進んでいく現場は、細かい部分が後回しになっているかもしれません。サッシまわりや端部は、刷毛でしか届きません。

工程② ローラーで壁の面を塗り広げる

細部を塗り終えたら、ローラーに持ち替えて壁の面を塗っていきます。

足場の上から金属サイディングの面をローラーで塗り広げているところ

ローラーは、同じ厚みで塗料を運ぶための道具です。

一度に厚く乗せれば早く終わりますが、それでは乾き方が不均一になります。
かといって薄く伸ばせば、下地が透けてムラになる。

規定の量を、規定の回数に分けて塗る。
地味な話ですが、塗膜の耐久性はここで決まります。

写真では、ローラーが通った跡を境に、塗り重ねた面とまだの面がはっきり分かれています。

この境目が出るのは、職人にとってありがたいことです。
塗り残しがあればその場で分かりますし、どこまで進んだかも一目で確認できます。

私たちは、塗り継ぐ(前に塗った面の端に次の塗料を重ねること)位置をあらかじめ決めてから手を動かします。
壁の途中で止めると、そこに筋が残ってしまうからです。

足場が外れたあと、横から光を当てて壁を眺めてみてください。
筋が浮いて見えなければ、塗り継いだ位置がきちんと選ばれています。

工程③ 中塗りが乾いてから、同じ塗料をもう一度

上塗りは、中塗りが乾いたことを確認してから始めます。

壁と部材の取り合い部を刷毛で上塗りしているところ

写真は、取り合い(壁と別の部材がぶつかる境目)に刷毛を入れているところ。
塗りたての面が濡れて光っているのが分かると思います。

ローラーで外壁の面に上塗りを重ねているところ

面はふたたびローラーです。
下地はすでに中塗りで覆われていますから、上塗りの目的は色をつけることではありません。
塗膜に必要な厚みを与え、面全体を均一にそろえることです。

難しいのは、乾いたかどうかの見極めでしょう。
表面が乾いて見えても、内部まで乾いているとは限りません。
表面だけ乾いた状態で上塗りを乗せれば、下の層と上の層が一体になりません。
何年か経ってから、層ごと浮いてきます。

私たちは気温と湿度、そして経過した時間で乾きを判断しています。
待つ時間も工程のうち、という考え方です。

指で触って確かめないでください
乾いたかどうかは、触った感触では分かりません。


担当の植上がクリーンマイルドシリコンを選んだ理由

S様邸を担当した植上がエスケー化研のクリーンマイルドシリコンを選んだ理由は、2つあります。

1つ目が、適用下地(その塗料を塗ってよい素材のこと)に金属が含まれていること。

メーカーが公表している適用下地は、コンクリート・セメントモルタル・ALCパネル・各種サイディングボードなど。
そこに鉄部、亜鉛メッキ鋼、アルミニウム、ステンレスといった金属も並んでいます。

エスケー化研はこれを「幅広い下地適用性」と呼んでいます。

住まい手の言葉に置き換えると、外壁本体も金属でできた細かい部分も、同じ塗料で塗り重ねられるということです。
S様邸は外壁材そのものが金属ですから、この一点が材料選びの出発点になりました。

2つ目の理由が、透湿性です。

金属の板そのものは水も湿気も通しませんが、壁は板だけでできているわけではありません。
継ぎ目、重なり、開口部のまわりから、湿気は壁の内側に入り込みます。
入った湿気の逃げ道が塗膜でふさがれていると、行き場をなくした水分が塗膜を裏側から持ち上げてしまう。

透湿性のある塗膜は湿気を通すので、この逃げ道が残ります。
メーカーも「透湿性塗膜は内部結露の防止に役立ちます」と説明しています。

なおメーカーが挙げる特長は6つ。
超低汚染性、超耐久性、防かび・防藻性、透湿性、幅広い下地適用性、環境対応です。
このうち超低汚染性は、セラミックを複合させた技術で汚れをつきにくくしたもの。
外壁は雨水が上から下へ流れますから、汚れがつきにくいほど雨だれの筋が残りにくくなります。

樹脂はアクリルシリコン樹脂で、弱溶剤形(シンナーのにおいが強溶剤タイプより穏やかな塗料)。
メーカーが公表する期待耐用年数は12〜15年です。


塗り重ねが終わった宇陀市S様邸の外壁

中塗りと上塗りを終えたS様邸の外壁は、面全体が一枚の膜で覆われた状態になりました。

足場の上から見た、塗り重ねが終わった外壁の様子

写真は足場の上から撮ったものです。
金属サイディング特有の板の重なりが、塗り重ねたあとも同じ間隔で通っているのが見て取れます。

見た目の変化以上に大きいのは、金属が塗膜で覆われたことです。

錆止めの1層と、その上に重ねた2層。
この3層が、水と空気を金属から遠ざけます。

外壁の塗り重ねは、これで完了しました。
この先の工程も、進み次第あらためてご報告します。


宇陀市の金属サイディング塗装でよくいただく質問

金属サイディングのご相談で決まって出てくる質問が3つあります。
水性塗料は使えるのか、自分で塗れるのか、費用は上がるのか。
順にお答えします。

Q. 金属サイディングの外壁は、水性塗料でも塗れますか?

水性か溶剤かで決めるものではありません。

見るべきなのは、その塗料の適用下地に金属が入っているかどうかです。
水性の製品にも金属に対応したものはありますし、逆に溶剤系でも金属を想定していない塗料はあります。

S様邸で使ったクリーンマイルドシリコンは弱溶剤形で、適用下地に鉄部や亜鉛メッキ鋼が含まれています。

この適用下地は、メーカーが製品ごとに公表しているもの。
見積書に塗料の商品名が書かれていれば、ご自身でも調べられます。

Q. 金属サイディングの塗装は、自分で塗ることもできますか?

手の届く範囲であれば、道具も塗料も手に入ります。

ただ、金属の外壁で難しいのは塗る作業そのものではなく、その手前にあります。
錆が出ているかどうかを見極め、出ていれば落としてから錆止めを入れる。
この見極めを誤ると、塗膜の下で錆が広がり続けます。

2階部分には足場も必要です。
はしごや脚立での高所作業は、事故につながる危険があります。

一度塗れば十年以上つき合う壁になりますから、費用よりも、安全とやり直しのリスクで判断されるほうが確実だと思います。

Q. 金属サイディングの塗装は、費用が高くなりますか?

一律にはお答えできませんが、金属の外壁では下塗りに錆止め材を使う点が費用に関わります。

錆が出ていれば、それを落とす作業も加わる。
逆に言えば、錆が進む前に塗り替えたほうが工事は軽く済みます。

金額そのものは、お住まいの面積と傷み方しだい。
現地を見せていただければ、根拠を添えてお見積りをお出しします。


金属サイディングの塗り替えで失敗しないために

金属の外壁を塗り替えるとき、私たちが外さない条件が3つあります。宇陀市S様邸の工程にそって整理します。

1. 塗料の適用下地に金属が入っているかを確かめる
金属の壁でも、金属向けでない塗料は塗れてしまいます。塗った直後は普通に仕上がるので、違いが見えるのは数年たってから。適用下地はメーカーが製品ごとに公表しています。

2. 隅と際は、刷毛でしか塗れない
ローラーの毛先は、溝の底にも板の重なりの内側にも届きません。細部を先に刷毛で埋めてから面を塗る。この順番が塗り残しを防ぎます。

3. 乾いてから重ねる
中塗りと上塗りのあいだに置く時間は、手を止めているように見えて、塗膜をつなぐための時間です。ここを詰めると、数年後に層ごと剥がれます。

S様邸では屋根、シーリング、外壁の順に工事を進めてきました。
そのすべての判断で拠り所にしてきたのは、この家の外壁が金属であるという一点です。
素材が決まれば下塗り材が決まり、上塗り材が決まり、道具の使い方まで決まっていきます。


宇陀市周辺でセキスイハイム・金属サイディングの塗り替えをご検討中の方へ

金属の外壁は、塗り替えられるかどうかではなく、何を塗るかで結果が変わります。

「うちの壁は金属だと思うが、そもそも塗れるのだろうか」
「小さな錆が出てきた。急いだほうがいいのか、まだ待てるのか」

どちらも、実際に壁を見てからでないと答えの出ないご質問です。

外壁屋根塗装スマイル宇陀店の担当・植上は、2級建築施工管理技士、宅地建物取引士、外装劣化診断士の資格を持っています。
S様邸で屋根から外壁まで順に工事を組み立ててきたのも、この植上です。

無料診断では、外壁の素材を確かめ、錆が出ていればその範囲を写真でお見せします。
そのうえで、いま塗るべきか、あと数年待てるのかをお伝えします。
急いで工事をおすすめすることはありません。

宇陀市を中心に、名張市・伊賀市とその周辺まで伺います。
ご相談もお見積りも費用はいただきません。
お電話は 0120-541-100 へ。

この記事を書いた人

植上 功一
植上 功一外壁屋根塗装スマイル|店長(診断士・監督・営業)
【所有資格】
2級建築施工管理技士
宅地建物取引士
外装劣化診断士
2級福祉住環境コーディネーター

\ 創業60年以上・施工実績 5,000件以上 /
一人でも多くの人に適正なリフォームをして欲しくて、一人でも多くの笑顔(スマイル)が見たくて、この事業を展開することにしました。
まだまだ未熟者ですが、精一杯の真心と愛情を込めて対応させて頂きます。
初心を忘れることなく、どんな小さな工事でも喜んでお請け致しますので、お気軽にお申し付けください。

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