橿原市 屋根塗装後の雨漏り防止に縁切りタスペーサー設置
2018-04-17
奈良県橿原市N様の屋根塗装工事の続きです。
今日はスレート屋根に縁切り材のタスペーサーを入れます。
タスペーサーは屋根と屋根の重なり代に入れます。
これを入れる目的は雨漏り防止です。
新しいスレート屋根は屋根の重なり代にわずかなすき間があります。
これは万一屋根の中に雨水が浸入しても、そのすき間から抜け出しやすくするためです。
そうすることで雨漏りを防ぐことができます。
ところが屋根塗装をすると、そのスレート屋根の重なり代に塗料が引っ付くことが多く、
元々あったすき間が埋まってしまうことがあります。
(タスペーサーのメーカーの株式会社セイムのHPの写真抜粋)
そうなると浸入した雨水は外へ出ることができずに下へ下へと流れていき、
結果雨漏りになっていく可能性が高くなります。
塗料が引っ付いたスレート屋根の重なり代を剥がしてみると
このように溜まった雨水が流れてきます。
最悪の事態だとこのように下地を腐らせます。
これが酷くなると、下地全体や柱といった構造体まで腐らせることになります。
それに気づいたときには手遅れという場合もありますので、十分に注意しましょう。
では工事に戻ります。
スレート屋根の端から15センチの箇所に入れます。
端に入れたり、真ん中に入れるとかえってスレート屋根が割れることもありますので入れる箇所も注意が必要です。
タスペーサーを入れても外れるくらいすき間が開いている場合は取り付けできませんが
それ以外はだいたい1枚のスレート屋根に付き2箇所入れます。
下記の赤丸にはタスペーサーが入りました。
これで屋根塗装をしても塗料が引っ付くこともなく雨漏りも防げるので安心できます。
これで今日は終了です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
この記事を書いた人
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2級建築施工管理技士
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