打ち替えた目地の上から外壁塗装の下塗り!水系Wシーラー&ナノウォール15の下地づくり|名張市S様邸

名張市S様邸|外壁の高圧洗浄と下塗りが完了しました

名張市S様邸の外壁塗装工事は、目地のシーリング打ち替えを終えたあと、高圧洗浄と水系Wシーラーによる下塗りまで進みました。

「シーリングを打ち替えてもらったけれど、あのゴムは塗料で隠れてしまうの?」

工事の途中でよくいただくご質問です。
答えは「隠れます」。そして、隠すことにきちんと意味があります。

打ち替えたばかりの目地は、そのままにしておくと紫外線を直接浴び続けます。
上から塗膜をかぶせておくかどうかで、せっかく入れ替えた材料の持ちが変わってくるのです。

今回は、三重県名張市S様邸で行った高圧洗浄と下塗りの様子を、現場写真とあわせてご紹介します。

サイディング外壁の塗り替えをご検討中の方は、業者選びの判断材料としてお役立てください。

高圧洗浄で外壁の汚れを洗い流している様子

※この記事は工事の途中経過をお伝えする進捗レポートです。中塗り・上塗りを終えた仕上がりの様子は、続編の記事であらためてご紹介します。


【施工データ】名張市 S様邸 工事概要

名張市S様邸は、築18年のサイディング外壁を水谷ペイントの塗料で塗り替える外壁塗装工事です。

施工現場:三重県名張市 S様邸(戸建て住宅)
築年数:築18年(ハウスメーカー施工)
外壁の種類:窯業系サイディング外壁(2色使いのツートンカラー)
工事内容:外壁塗装工事 / 今回は高圧洗浄・下塗りの工程
下塗り材:水系Wシーラー(水谷ペイント)
上塗り主材:ナノウォール15(水谷ペイント・期待耐用年数15年)
担当:外壁屋根塗装スマイル名張店(担当:植上)
状況:高圧洗浄・下塗りが完了。この後、中塗り・上塗りへ進みます


目地のシーリングは、前回すべて打ち替えました

S様邸では今回の洗浄・下塗りの前に、外壁の目地に入っていたシーリング材をすべて新品に入れ替える工事を終えています。

サイディングは板状の外壁材を貼り合わせて仕上げるため、壁面には必ず継ぎ目ができます。
その継ぎ目をゴム状のシーリング材で埋め、雨水の侵入を止めているわけです。

一般的なシーリング材の耐用年数は、およそ7〜10年。
築18年のS様邸では、寿命の目安を大きく超えている計算になりました。

そこで担当の植上は、古い材料を残す「増し打ち」ではなく、すべて撤去して入れ替える「打ち替え」でご提案しています。
使用したのは、耐久性が最高クラスのオートンイクシードです。

名張市S様邸のシーリング打ち替え工事|オートンイクシードで目地をすべて入れ替えた全5工程はこちら

雨水の入り口をふさぎ終えて、いよいよ塗装の工程に入ります。


高圧洗浄の前、名張市S様邸の外壁はどう汚れていたか

洗浄前のS様邸では、窓のサッシまわりを中心に黒ずみがたまっていました。

サッシの下は、壁を伝った雨水が集まって流れ落ちる場所です。
水が同じ道筋を通るため、汚れが縦の筋になって残りやすくなります。

写真でも、ノズルが通った部分だけ壁の色がはっきり変わっているのが分かります。
この色の差が、そのまま積もっていた汚れの量です。

汚れを残したまま塗ると、何が起きるのでしょうか。

塗料が壁ではなく、汚れの層の上に乗ってしまいます。
汚れはいずれ壁から離れていくもの。
そのとき、上に乗っていた塗膜も一緒に持っていかれるのです。

塗り替えて数年で剥がれたという例では、塗料のグレードより洗いの甘さが効いていることがあります。


名張市S様邸の外壁塗装、高圧洗浄から下塗りまでの全5工程

S様邸の洗浄・下塗りは、壁面の洗浄・付帯部の洗浄・乾燥と養生・刷毛でのダメ込み・ローラー塗りという5つの工程で進みます。

工程ごとに、職人が何に手を入れているのかを写真とあわせて追っていきます。

工程① 外壁の凹凸に入り込んだ汚れまで、高圧洗浄で落とす

最初の作業は、業務用の高圧洗浄機で外壁の汚れを洗い流すことです。

ここで手を入れているのが、水圧の調整です。

サイディングは、表面に化粧の塗膜がついた外壁材。
必要以上に強い圧をかければ、傷んだ塗膜を削りすぎて外壁材そのものを痛めます。
かといって弱ければ、肝心の汚れが残ってしまう。

S様邸の外壁は、面によって柄が異なります。
白っぽい横張りの面と、茶系のレンガ調の面。
どちらも表面に細かな凹凸があり、汚れはその溝の奥に入り込んでいます。

レンガ調のサイディング面をサッシ際まで洗浄する様子

そのためノズルは一定の距離に保ち、溝の向きに沿ってゆっくり動かします。
勢いに任せて大きく振り回すと、洗えたように見えて溝の奥に汚れが残るためです。

工程表で、洗浄に何日とってあるか数えてみてください
1日以上とられていれば、時間をかける前提で組まれた工程です。「初日に足場を組んで、その日のうちに洗って終わり」という並びだと、洗浄そのものは短時間になりがちです。

工程② 軒天・破風・雨樋のまわりまで洗う

洗浄するのは壁面だけではありません。S様邸では軒天・破風・雨樋のまわりまで洗っています。

軒天(のきてん)とは、屋根が外壁より外側にせり出した部分の裏側のこと。
破風(はふ)は、屋根の傾斜に沿って取り付けられた板を指します。

この3か所には、共通した事情があります。
雨が直接かからない、あるいは水が抜けにくい場所だという点です。

軒天・破風・雨樋まわりを下から洗浄している様子

雨に当たらない面は、汚れが自然に流れ落ちてくれません。
そのぶんホコリがたまり続け、湿気と重なればカビの温床になります。

壁は洗ったのに付帯部は素通り、という現場も見かけます。
けれど、あとで軒天や破風を塗るときに汚れが残っていれば、そこだけ塗膜が早く傷むことになる。
洗浄はこれから塗るすべての面に対して行うもの、という前提で組み立てています。

見積書に「一式」の文字はありませんか
軒天・破風・雨樋が壁とは別の行で書かれていれば、付帯部まで数えて見積もった証拠です。まとめて「一式」になっていると、どこまで洗って塗るのかが読み取れません。

工程③ 外壁を乾かしてから、2色の境目を養生する

洗浄を終えたら、外壁を十分に乾かしてから養生に入ります。

洗ったばかりの壁は、表面が乾いて見えても中に水分を含んでいます。
その状態で塗膜をかぶせると、水分の逃げ道がなくなる。
行き場を失った水分はやがて塗膜を押し上げ、ふくれや剥がれとして表に出てきます。

だからこの待ち時間も工程のひとつと考え、工期を詰めるために削ることはしていません。

乾燥を確認したら、養生(ようじょう)です。
塗料がついてはいけない場所を、ビニールとテープで覆っていきます。

2色に塗り分けるお住まいで神経を使うのが、白っぽい面と茶系の面が切り替わる境目です。

この境目のテープが少しでも波打つと、仕上がったときに線の曲がりとして目に入ります。
壁の柄の切り替わりに合わせて、まっすぐ通す。
窓まわりの緑色のテープも、塗り分けのラインを頭に入れながら貼りました。

養生が終わった日に、一度現場をのぞいてみてください。テープの直線が整っているかどうかは、専門知識がなくても判断できる数少ないところです。

工程④ ローラーが入らない「際」を、先に刷毛で塗る

下塗りは、いきなりローラーを持つのではなく、刷毛を使う作業から始まります。

現場ではこれを「ダメ込み」と呼びます。
サッシのフチ、壁の角、換気口のまわり。
ローラーの幅では届かない細い部分を、先回りして刷毛で塗っておく作業のことです。

養生した窓際を刷毛でダメ込みしている様子

なぜ、わざわざ道具を持ち替えるのか。

外壁でいちばん先に傷むのは、広い壁面ではないからです。
水が集まり、風が当たり、材料が切り替わる「際」の部分。
ここに塗り残しがあると、そこを起点にして塗膜が劣化していきます。

写真をご覧いただくと、刷毛を入れた部分だけ色が変わっているのが分かります。
下塗り材が外壁になじんでいる証拠です。

1階の窓なら、地上からでも確かめられます
サッシの角や換気口のまわりをのぞいて、刷毛の跡が入っていればダメ込みが行われた現場です。

工程⑤ 打ち替えた目地の上にも、ローラーで下塗りを重ねる

際を塗り終えたら、広い面をローラーで塗り広げていきます。

サイディングの細かな凹凸に材料を行き渡らせながら、縦方向にそろえて転がしていく。
塗り継ぎの跡が残らないよう、先に塗った面が乾く前に隣の列へ移っていきます。

打ち替えたシーリング目地の上からローラーで下塗りする様子

写真をよく見ると、板と板のつなぎ目に白いシーリング材が入っているのが分かります。
これが前回打ち替えたばかりの目地です。

新しいシーリングの上にも、こうして下塗りを重ねていきます。

シーリング材にとって最大の敵は紫外線です。
塗膜という一枚のカバーをかけておけば、材料が直接日射を受けずにすみます。

期待耐用年数30年の材料を入れても、むき出しのままでは本来の年数に届きません。
打ち替えた目地を長持ちさせるという意味で、この重ねが効いてきます。

白っぽい横張りサイディングの広い面をローラーで下塗りする様子

レンガ調のサイディング面にも同じように下塗りを行う様子

柄の違う面も、同じ手順で下塗りを行いました。

「打ち替えた目地の上も塗りますか」と聞いてみましょう
塗るかどうかで、入れ替えたばかりの材料の寿命が変わります。紫外線が直接あたるかどうかの差です。


なぜ水系Wシーラーとナノウォール15を選んだのか

S様邸では、下塗りに水系Wシーラー、上塗り主材にナノウォール15を選びました。どちらも水谷ペイントの製品です。

下塗りに使った水系Wシーラー(水谷ペイント)

水系Wシーラーは、窯業系サイディングボードの塗り替え向けにつくられた下塗り材です。

メーカーが挙げている特長は、優れた付着性・耐水性・透湿性の3つ。

このうち説明が必要なのが、3つ目の透湿性でしょう。
かみ砕くと「壁が湿気を外へ逃がせる」という性質のことです。

外壁の内側には、暮らしのなかで生まれた湿気が入り込みます。
その逃げ道をふさぐ材料を使うと、湿気が壁の中にとどまり、塗膜のふくれにつながることがある。

壁の呼吸を止めない下塗り材を選んでおくことが、長い目で見た安心につながります。

仕上げに使うナノウォール15(水谷ペイント・期待耐用年数15年)

ナノウォール15は、期待耐用年数15年の外壁用塗料です。

分類は「水系1液型ハイグレードナノシリコン樹脂塗料」。
名前が長いので、順に見ていきましょう。

水谷ペイントによれば、この塗料は高耐久性を発揮するシリコン成分を多く配合し、ナノシリコンテクノロジーと呼ぶ技術を採用しています。
同社はこの技術により、コストパフォーマンスに優れる位置づけとしています。
適用素材はコンクリートやモルタルのほか、S様邸のような窯業系サイディングボードまで。

塗布量の目安は1回あたり1平方メートルにつき0.12〜0.16キログラム。
これを2回に分けて塗り重ねることで、規定の厚みができあがる仕組みです。

なお、今回の下塗りに使った水系Wシーラーは、このナノテクノロジー系の上塗り材に合う下塗り材として設計されています。

塗料の性能は、下塗りと上塗りの組み合わせで決まるもの。
メーカーが「この組み合わせで使ってください」と定めた仕様に沿うこと。
これが、カタログどおりの耐久性を引き出す条件になります。

安い下塗り材に差し替えれば、その場の見積もりは確かに下がります。
けれどメーカーが定めた仕様から外れてしまい、上塗りの性能も発揮されません。


高圧洗浄と下塗りが終わり、次は中塗り・上塗りへ

S様邸の外壁塗装は、下地づくりを終えて仕上げの工程へ進みます。

洗って、乾かして、下塗りを重ねる。
ここまでが、これから塗る仕上げの塗料に、期待耐用年数どおりの働きをさせるための土台づくりでした。

次の工程では、ナノウォール15による中塗り・上塗りを行います。
2色使いのツートンカラーが、どのように塗り分けられていくのか。
仕上がりの様子は、続編の記事であらためてご紹介します。

なお、名張市では屋根の塗装も数多く手がけてきました。
同じ水谷ペイントのナノルーフ20で仕上げた事例がこちら。
名張市の屋根塗装|ナノルーフ20で中塗り・上塗りを仕上げた工程はこちら

外壁塗装の全工程をひととおりご覧になりたい方には、別のお住まいの事例もご用意しています。
名張市で手がけた別のお住まいの外壁塗装|シーリングから仕上げまでの全工程まとめはこちら


名張市の外壁塗装|高圧洗浄でよくいただく質問

高圧洗浄の工程について、お客様からよくいただく質問にお答えします。

Q. 高圧洗浄の日、車は移動させたほうがいいですか?

はい、洗浄の当日は敷地の外に移動していただくのが安心です。

高圧洗浄では、汚れを含んだ水が細かい飛沫となって周囲に飛びます。
乾くと白い水垢のような跡が残り、洗車が必要になることもあります。

養生シートで覆う方法もありますが、シートと車体の間に砂が入ると、かえって傷の原因になりかねません。

近くに駐車スペースを確保できない場合は、事前にご相談ください。
洗浄する面の順番を調整するなど、現場に合わせた進め方をご提案します。

Q. 高圧洗浄の水圧で、外壁が傷むことはありませんか?

適切な水圧で行えば傷みません。ただし、圧の設定は現場ごとに変える必要があります。

外壁材の種類や傷み具合によって、耐えられる強さは変わります。
サイディングは表面に化粧の塗膜がついているため、圧が強すぎればその塗膜を削りすぎてしまう。

逆に弱ければ、溝の奥の汚れが残ります。

S様邸のように面によって柄が違うお住まいでは、面ごとに手ごたえを見ながら調整していきます。
「どの現場も同じ設定で一気に流す」という洗い方はしません。

なお、ひび割れや欠けがある壁では、洗浄前にその部分を補修しておくのが原則です。
割れたところに水を当てれば、内部まで水を送り込むことになるためです。

Q. 工事期間中、エアコンは使えますか?

基本的にお使いいただけます。

エアコンの室外機は、風の出入りをふさがない形で養生します。
機械全体をビニールで密閉すると熱がこもるため、そうした覆い方はしません。

ただし、室外機の裏側や周辺を塗装する短い時間だけ、運転を止めていただくようお願いする場合があります。
その際は、作業に入る前に必ずお声がけします。

洗濯物についても同様です。
洗浄や塗装を行う面の近くは、その日だけ室内干しをお願いしています。


外壁塗装の仕上がりは、洗いと下塗りで決まります

名張市S様邸の高圧洗浄と下塗りから、大切なポイントを3つに絞って振り返ります。

1. 洗いは「これから塗るすべての面」に行う
壁面はもちろん、軒天・破風・雨樋のまわりまで。
あとから塗る場所の密着は、この段階で決まっています。

2. 打ち替えた目地の上にも塗膜をかぶせる
シーリング材にとって最大の敵は紫外線です。
むき出しのままでは、良い材料を入れても本来の年数に届きません。

3. 下塗りと上塗りはメーカー指定の組み合わせで
S様邸では、ナノウォール15に合う水系Wシーラーを使いました。
下塗りを安いものに差し替えると、上塗りの性能も落ちてしまいます。

外壁塗装は、塗料のグレードだけで決まるものではありません。
洗って、乾かして、正しい下塗りを重ねる。
この見えない工程の積み重ねが、お住まいを長持ちさせていきます。


名張市周辺で外壁塗装をご検討中の方へ

外壁屋根塗装スマイル名張店では、国家資格を持つ診断員による外壁・屋根の無料診断を行っています。

「壁を触ると白い粉がつく」
「目地のゴムがひび割れてきた」
「そろそろ塗り替えかもしれないが、まだ早い気もする」

こうした段階でのご相談を、私たちはいちばん歓迎しています。
早いうちに見ておけば、下地の傷みが深くなる前に手を打てるためです。

担当の植上は、2級建築施工管理技士・宅地建物取引士・外装劣化診断士の資格を持つ診断士です。
写真を撮りながら劣化の状況をご説明し、いま必要な工事と、急がなくてよい工事を分けてお伝えします。

診断もお見積もりも無料です。もちろん、その場で契約をお願いすることはありません。

対応エリアは名張市を中心に、伊賀市・宇陀市とその周辺。
お電話でのご相談は 0120-541-100 まで。

まずは「見てもらうだけ」から、お気軽にどうぞ。

この記事を書いた人

植上 功一
植上 功一外壁屋根塗装スマイル|店長(診断士・監督・営業)
【所有資格】
2級建築施工管理技士
宅地建物取引士
外装劣化診断士
2級福祉住環境コーディネーター

\ 創業60年以上・施工実績 5,000件以上 /
一人でも多くの人に適正なリフォームをして欲しくて、一人でも多くの笑顔(スマイル)が見たくて、この事業を展開することにしました。
まだまだ未熟者ですが、精一杯の真心と愛情を込めて対応させて頂きます。
初心を忘れることなく、どんな小さな工事でも喜んでお請け致しますので、お気軽にお申し付けください。

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