【宇陀市N様】屋根リフォーム|重ね葺き前の防水シート張り【重要性と施工の様子】
2024-01-24
【宇陀市N様邸】屋根リフォーム工事スタート!
奈良県宇陀市N様邸の屋根リフォーム事例のご紹介です。
この記事では、今回の施工で張る『防水シート(ルーフィング)』の重要性・施工の様子について、またその後に予定しているリフォーム工事『屋根の重ね葺き(カバー工法)』のメリットとデメリットについての解説もしていますので参考にして頂けますと幸いです。
事前に行った現場調査にて、既存の屋根の問題点を詳しくご紹介しています。
【屋根の防水シート】ルーフィングの役割と重要性
屋根のリフォーム工事において、最も重要とされているのが防水シート(ルーフィング)です。
屋根の防水は、ルーフィングにかかっていると言っても過言ではありません!
防水シート(ルーフィング)の役割
・下葺き材とも呼ばれる屋根材の下に敷く防水シートのこと
・雨水を屋根内(屋根裏)に入れず、外(軒先)に流す役割を持ちます。
【前回の葺き替えから20年経過】N様邸の屋根仕様とリフォーム前の状況
【写真】施工前の屋根
既存のN様の屋根は、コロニアルNEO(クボタ製)で、前回の葺き替えから20年以上経過していました。
この屋根材はノンアスベストの屋根の出始めのものであり、他現場でもトラブルが多い屋根材でした。
N様の現場調査でも割れている屋根が多数あり、当初は塗り替えを検討されていましたが、塗り替えは不可であることをご理解いただき、重ね葺き(カバー工法)によるリフォームをすることになりました。
リフォーム前に行なった現地調査については、以下の記事をご覧ください。
【屋根リフォームの最重要工程】防水シート張り|施工の様子
【工事前】屋根の様子
【工程①】棟板金と下地材(桟木)をめくる
【工程②】防水シート(ルーフィング)張り
既存の屋根の上に防水シート(ルーフィング)を張っていきます。
この防水シートの上に、N様邸では重ね葺き(カバー工法)という施工方法で、新しい屋根材を張っていきます。
(完成時には防水シートは見えなくなります)
この防水シートを張っておけば、万一、台風や突風とともに降る雨が屋根の中に浸入しても、防水シートの上を流れて外へ排出してくれるので、雨漏り防止になります。
もちろん屋根材も雨が浸入しにくい形状になっていますが、防水シートがあれば更に安心ですね。
【防水シートの重要性】 防水シートを省くと、雨漏りする!
値段を安くするために、防水シートの工程を省く方がたまにいますが、それは止めたほうが良いですね。
防水シートを省くとダメな理由
・最近の天候は急に豪雨や突風がくることが多くなり、雨漏りする確率が年々上がっているため。
・メーカーの保証が出ないため。万一のためにもこの防水シート(ルーフィング)を張る工程は必ず入れましょう!
【コスパ◎の屋根工事】重ね葺き(カバー工法)について
防水シート張りを終えると、いよいよ新しい屋根にする施工『重ね葺き』へ。
実際の施工の様子は、次回の記事でご紹介することになりますが、今回は『重ね葺き(カバー工法)』についてとメリット・デメリットをご消化いたします。
屋根の重ね葺き(カバー工法)とは
既存の屋根材の上に新しい屋根材を被せる方法です。
これは、屋根全体を取り替える葺き替えに比べて、費用や工期を節約できる手法の一つです。
以下に、この方法の主な特徴とメリットを詳しく説明します。
『屋根の重ね葺き(カバー工法)』のメリット・デメリット
【重ね葺きメリット①】コストと工期の短縮
葺き替えに比べて費用が抑えられ、工事期間も短縮されます。
既存の屋根材の処分、手間代が浮く。
(昔はカバー工法がなく葺き替えしかありませんでした)
【重ね葺きメリット②】耐久性の向上
塗り替えよりも長持ちし、次回のメンテナンスまでの期間が延びます。
塗り替えだと10年から15年で次のメンテナンスを考えなくていけません。
【重ね葺きメリット③】雨樋の交換が不要で余分な費用がかからない。
カバー工法にはセットバックスターターという金物があり、屋根の高さが上がっても雨樋に雨を流してくれるように調整できます。
葺き替えにはそのような金物がないので、葺き替え+雨樋の交換がセットになってきます。
葺き替え時に万一雨樋がそのままだと、雨は屋根から雨樋を超えてそのまま外に流され、場所によって近所の迷惑になります。
【重ね葺きデメリット①】費用と工期の増加
塗り替えに比べると、費用が高くなり、工事期間も長くなります。
【重ね葺きデメリット②】精神的なストレス
アスベスト含有の屋根材であると知ると、除去の希望が生じることがあります。
【重ね葺きデメリット③】意匠性
見た目が板金であるため、安っぽく見えてしまう可能性があります。
【屋根リフォーム】工事方法は主に『3種類』
一般的な屋根のリフォーム工事の方法として3つあります。
① 屋根塗装(塗り替え)
② 屋根の重ね葺き(カバー工法)
③ 屋根の葺き替え
それぞれメリットとデメリットがあり、お住まいの状況やライフプランに応じて最適な方法を選ぶことが重要です。
【屋根リフォームは計画的に】無駄な工事はしないでください
今回のようなスレート屋根の寿命は、定期メンテナンス(塗り替え等)をしていて30年と言われています。
国内シェア率が多いケイミューの屋根材のカタログには、
「30年経過すると塗り替えではなく、葺き替えが推奨」
と掲載されています。
もちろん環境や今までのメンテナンス方法によって変わりますが、そのことを前提にリフォームの計画を考えていただけると、更に有意義になると思います。
特に屋根工事は高額になりますので、できるだけ無駄や不適切な工事はせず、お家に合ったリフォームができることを祈っています。
施工実績4900件以上のプロが屋根を無料診断!
おかげさまで、当社では屋根・外壁リフォームの施工実績が4900件を突破しました。
この記事を書いた人
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【所有資格】
2級建築施工管理技士
宅地建物取引士
外装劣化診断士
2級福祉住環境コーディネーター
\ 創業50年以上・施工実績 4,900件以上 /
一人でも多くの人に適正なリフォームをして欲しくて、一人でも多くの笑顔(スマイル)が見たくて、この事業を展開することにしました。
まだまだ未熟者ですが、精一杯の真心と愛情を込めて対応させて頂きます。
初心を忘れることなく、どんな小さな工事でも喜んでお請け致しますので、お気軽にお申し付けください。