【名張市K様】屋根リフォームと外壁塗装前の現地調査|築20年以上のパナホーム住宅
2023-12-17
【名張市K様邸】屋根・外壁・ベランダ:工事前の現地調査
三重県名張市のK様邸にて、屋根リフォームと外壁塗装の工事前の現地調査を行いました。
K様邸は、築20年以上のパナホーム(現 パナソニックホームズ)で建てられたお家で、メールでお問い合わせをいただき、伺うことになりました。
この記事では、リフォームを検討すべき『屋根・外壁・ベランダの劣化』を確認できます。
また、『パナホームの住宅』にありがちな症状も確認することができますので、その情報も参考にしていただければと思います。
では、具体的な現地調査のチェックポイントと結果、そして今後の施工に必要な工程や提案内容についてご紹介いたします。
【屋根の現状】パナホーム住宅にありがちな劣化
煙突の壁が剥がれてボロボロに…
まずは屋根の現状から確認させていただきました。
屋根の中でも特に目立つのは、煙突の壁が剥がれている箇所です。
パナホームの屋根の煙突は、年数が経つと剥がれることがよくあります。
この剥がれの原因は壁のシーリング材の劣化です。
煙突部分の劣化が激しい理由としては、
『前回のリフォーム時に、ここだけシーリング材の打ち替えをしていない』
あるいは
『雨や風に晒されやすいことによる単純な経年劣化』
のどちらかによるものだと考えられます。
屋根(北側)の汚れが目立つ・苔の発生
北側の屋根の方が、汚れや苔が目立ちます。
苔は一定の湿度がないと発生しないため、『防水効果が低下している』と考えられます。
雨樋の詰まり・軒先に目立つ汚れ
他にも屋根で気になる箇所があります。
雨樋には、年月の経過により苔やゴミで詰まりが発生しており、水が十分に流れずに溜まってしまっています。
南側の屋根の軒先も汚れが目立っています。
【外壁の現状】サイディング壁(築20年以上)
お風呂側の壁:パナホームの住宅によくある『めくれ・浮き・剥がれ』
次は、外壁の確認です。
まず、お風呂側の外壁に捲れが見受けられました。
この現象は、築20年以上経過したパナホームでよくある現象です。
通常の住宅であれば、内外部への結露防止のために透湿シートがあるのですが…
パナホームの構造上なのか、
『内部に直接断熱材があり、透湿シートが欠如している』
といった可能性が考えられます。
これが、構造的にこのような問題が生じやすくなっているでしょうか。
ここは部分的に張り替えをしないといけません。
サイディング壁:目地・つなぎ目(シーリング材)の劣化
サイディング壁の継ぎ目のシーリング材も劣化していました。
10~15年で打ち替えが必要です。
【ベランダ】軒天の角から水の跡
最後は、ベランダの確認です。
軒天(ベランダの裏側)の角から水の痕跡が確認されました。
現時点での明確な原因は不明ですが、
『ベランダ壁からの伝い水』
『ベランダ床からの雨漏り』
または
『中の排水用の雨樋に異常がある』
といった可能性が考えられます。
この問題に関連して、屋根からの雨水がベランダに影響を与えている可能性も考慮すべきです。
軒裏天井を捲って調べる必要があります。
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【屋根リフォーム】屋根塗装 or 新しい屋根を重ねる
屋根は、年数に応じた劣化具合に応じて、『塗装』か『屋根を重ねる』ことが必要になります。
(▶屋根の工事についてはこちら)
屋根塗装:
屋根の表面に適切な塗料を施すことで、外部からの悪天候や紫外線から保護し、劣化を予防します。
塗料は屋根材に密着し、耐久性を向上させるとともに、外観を美しく保つ効果があります。
また、防水性や耐候性の向上も期待できます。
屋根の重ね張り:
劣化が進んでいる場合や修復が難しい場合には、既存の屋根に新しい屋根材料を重ねて施工する方法があります。
これにより、屋根全体の強化と保護が行われ、新しい屋根材の特性が効果的に活かされます。
【外壁リフォーム】外壁塗装・シーリング工事
外壁については、サイディング壁の目地にシーリング工事と塗装が必要です。
(▶一般的な外壁塗装の工程についてはこちら)
お風呂の壁については一部を張り替える必要があります。
今回の場合、外壁の塗料は、透湿性のあるものを選ぶと良いです。
古いパナホームの外壁は、今回のお風呂側に捲れがあったように『湿気によって外壁が剥がれる』ことがあるため、内部結露に強い塗料を選ぶことが重要です。
サイディング壁の目地にシーリング工事:
サイディングは外壁に使われる一般的な材料で、パネルが連結されている際の目地(隙間)にシーリングを行います。
目地は気温や湿度の変化、建物の収縮や膨張などによって拡大縮小することがあります。
シーリングはこれらの変動に対応し、外部からの湿気や雨水の浸入を防ぐ役割を果たします。
定期的な点検とシーリングの補修が、外壁の耐久性を保つ鍵となります。
外壁塗装:
外壁の塗装は美観を保つだけでなく、外部からの影響や劣化から建物を守る重要な手段です。
特にサイディング壁は、塗装によって耐候性を向上させ、色褪せやひび割れを防ぎます。
また、適切な塗膜が外部からの悪天候や紫外線から外壁を保護し、長寿命化に寄与します。
【ベランダのリフォーム】さらに調査が必要
ベランダについては、防水性と軒裏天井の状態を確認するために、捲ってから調査が必要です。
防水性の確認:
ベランダの床面および手すり周りの防水層を慎重に調査します。
劣化や亀裂が見つかれば、それが雨漏りの原因となる可能性があります。
防水層の修復や補強が必要かどうかを確認します。
軒裏天井の検査:
ベランダの上にある軒裏天井を点検します。
ここでの目的は、天井部分が損傷していないかどうかを確認することです。
特に水漏れや湿気による変色、カビの発生などを注意深く観察します。
もし問題が見つかれば、修復や補修が必要です。
今回は、以上の内容を踏まえて、お見積りを作成させていただきます。
お家の状況に合わせて、工事内容や塗料を適切に提案させていただきますので、お気軽にお問い合わせください。
この記事を書いた人
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【所有資格】
2級建築施工管理技士
宅地建物取引士
外装劣化診断士
2級福祉住環境コーディネーター
\ 創業50年以上・施工実績 4,900件以上 /
一人でも多くの人に適正なリフォームをして欲しくて、一人でも多くの笑顔(スマイル)が見たくて、この事業を展開することにしました。
まだまだ未熟者ですが、精一杯の真心と愛情を込めて対応させて頂きます。
初心を忘れることなく、どんな小さな工事でも喜んでお請け致しますので、お気軽にお申し付けください。