【奈良県宇陀市】外壁塗装|ログハウスのモルタル壁にはひび割れに強い塗料で塗り替えリフォーム
2021-01-07
奈良県宇陀市U様の外壁塗装リフォーム工事です。
ログハウスのモルタル壁は古くなるとひび割れが多く、そこから雨漏りしてくるので、適正な下地調整をしてから、ひび割れに強い塗料を塗ることをお勧めします。
目次1 高圧洗浄と養生シート張り
目次2 雨漏り防止にひび割れの修理
目次3 ひび割れの多いモルタル壁には下地調整が不可欠
目次4 下塗りを2回塗って長持ちさせる
目次5 主剤にひび割れに強いシリコン塗料を使ってダメ押し
目次6 木部は浸透性のキシラデコールで塗装
目次1 高圧洗浄と養生シート張り
工事前の状況です。
この高圧洗浄が丁寧かどうかで長持ちするかが決まってきます。
塗り替えリフォームの場合は長年の苔や藻や汚れが付いています。
これをしっかりと落とすことで塗料との密着が良くなります。
乾燥させてから養生シートを張ります。
この張り方で職人の質が分かってしまいます。
床や雨戸に養生シートを張ります。
塗り替え時に塗料が付くのを防ぐためです。
外部用の階段があるので、それも一段ずつ張ります。
基礎部分と化粧石も1つずつ張ります。
これはメチャクチャ時間かかりました。
窓サッシにも張ります。
この養生シートを張るだけで1日から2日かかります。
(ちなみにいい加減な職人は、布のシートを広げて即座に塗装し始めます。)
正直言うと手間です。
ですが、汚した後で掃除するほうが大変ですし、何よりもお客様の家を汚すことに抵抗がありますので、ここは手間暇かけて丁寧に張ります。
不思議なもので養生を丁寧に張る職人は腕がいいです。
目次2 雨漏り防止にひび割れの修理
ひび割れは見えている部分の奥で起こっています。
塗装はあくまでも表面に塗膜を付けるだけですので、奥のひび割れの原因を解消できていません。
そのひび割れが雨漏りの原因にもなりますので、適正な修理をしてから塗り替えをお勧めします。
まずはひび割れ部分をサンダーでUカットします。
後でシーリング材をひび割れ部分に注入しますが、このシーリング材が奥まで入りやすいように切り込みをいれます。
こうすることでひび割れの再発を防止できます。
次にプライマーを塗ります。
シーリング材の密着を高めるための工程です。
大切です。
シーリング材を注入します。
弊社では30年の耐久性のオートンイクシードを使用しています。
ヘラで押さえて完成です。
使用したオート化学のオートンイクシードです。
通常ホームセンターで販売されているシーリング材(コーキング材)は10年前後で劣化します。
何も言わなければこのような普通のシーリング材(コーキング材)が使用されます。
もし外壁塗装の塗料を高耐久で長持ちするものを選ぶなら、シーリング材も長持ちするものを選んで下さい。
目次3 ひび割れの多いモルタル壁には下地調整が不可欠
20年以上経過しているログハウスの外壁で、亀裂やひび割れが酷い状況でした。
大きなひび割れはシーリング工事で修理しましたが、そのほかに細かい亀裂が多数あり、このまま塗っても数年後には亀裂が入ると思いましたので、下地調整をします。
今回使用したのはエスケー化研のミラクファンドです。
セメント系フィラーで、下地が弱くなっているときに使用します。
グレー色がセメントフィラーを塗った後です。
シーリング工事で修理したところから塗ります。
これを乾燥させてから全体的に塗ります。
下地調整が完成しました。
これで下地調整は完璧です。
目次4 下塗りを2回塗って長持ちさせる
通常は下塗り1回、中塗り1回、上塗り1回の合計3回塗りですが、ここでは下塗りを2回にしてさらに長持ちさせます。
水性のカチオンシーラーです。
下地を固めることと塗料の密着を高める役目を果たします。
今回は水性ですので水で希釈して使用します。
この希釈量や塗布量も決められています。
また次の中塗りまでの乾燥時間も決められています。
もちろん季節や気温等の環境によってかわりますが、
基本的には仕様書通りにすることが大切です。
1回目の下塗りが終わりました。
水性のカチオンシーラーです。
下地を固めることと塗料の密着を高める役目を果たします。
今回は水性ですので水で希釈して使用します。
この希釈量や塗布量も決められています。
また次の中塗りまでの乾燥時間も決められています。
もちろん季節や気温等の環境によってかわりますが、
基本的には仕様書通りにすることが大切です。
1回目の下塗りが終わりました。
次の下塗りは微弾性の効果のある材料です。
弾性とは伸び縮みする効果で、モルタル壁のひび割れを抑止してくれます。
ローラーで丁寧に塗ることでひび割れに強くします。
外壁塗装では、現在の外壁の傷み具合や将来のことを見据えて、下塗り材を考えることが大切になります。
もちろんその分の材料や手間がかかる分の費用としては高くなりますが、特性や弱点を無視して塗装するよりは、断然長持ちしますので、長い目で見ると安くなってきます。
もちろん目先の安さを取るか、長い期間での安心を取るかはお客様次第です。
下塗りが終わりました。
目次5 主剤にひび割れに強いシリコン塗料を使ってダメ押し
今回のようなモルタル壁は古くなるとひび割れて、そこから雨漏りしてくることが弱点。
そんなモルタル壁には弾性効果のある塗料をお勧めします。
下塗りで微弾性を使用して、さらに主剤でも弾性をダメ押しで使用することで長持ちさせます。
そんなモルタル壁には弾性効果のある塗料をお勧めします。
下塗りで微弾性を使用して、さらに主剤でも弾性をダメ押しで使用することで長持ちさせます。
10年の耐久性の弾性シリコン塗料で塗装
今回はエスケー化研のセラミクリーンを使用。
耐久年数は8~10年。
前回の下塗りが白色で、今回の中塗りも白色ですので写真では分かりづらい(-_-;)
弾性系ですのでひび割れに強いのはもちろんですが、汚れにくい低汚染性や防かび防藻性の効果もあります。
これで中塗りの工程が終わりました。
今回はエスケー化研のセラミクリーンを使用。
耐久年数は8~10年。
前回の下塗りが白色で、今回の中塗りも白色ですので写真では分かりづらい(-_-;)
弾性系ですのでひび割れに強いのはもちろんですが、汚れにくい低汚染性や防かび防藻性の効果もあります。
これで中塗りの工程が終わりました。
乾燥させて上塗りです。
透湿性の効果もあるので、万一 内部結露が起きても塗膜の膨れを軽減してくれます。
これで上塗りが終わりました。
目次6 木部は浸透性のキシラデコールで塗装
このキシラデコールは木材に浸透し、余分な塗膜を作りません。
また、木の通気性を保つため、木の呼吸を妨げないので塗膜の膨れやひび割れが起こりません。
万一ペンキ系を塗装すると、数年で塗膜が剥がれて木部がボロボロになってきます。
ログハウスは見た目が気に入って購入を決めている人がほとんどですので、木部の塗料の打ち合わせは慎重にすることをお勧めします。
まずはサンドペーパーで磨きます。
前の塗膜をある程度除去することで塗料の密着度合いが高くなります。
このキシラデコールは刷毛で塗ります。
塗りムラが出にくいのもこの塗料も特長です。
色はウォルナット。よく出る色です。
これで全て終わりました。
工事前
工事後
これで終了です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
この記事を書いた人
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【所有資格】
2級建築施工管理技士
宅地建物取引士
外装劣化診断士
2級福祉住環境コーディネーター
\ 創業50年以上・施工実績 4,900件以上 /
一人でも多くの人に適正なリフォームをして欲しくて、一人でも多くの笑顔(スマイル)が見たくて、この事業を展開することにしました。
まだまだ未熟者ですが、精一杯の真心と愛情を込めて対応させて頂きます。
初心を忘れることなく、どんな小さな工事でも喜んでお請け致しますので、お気軽にお申し付けください。