【名張市で屋根リフォーム】築23年・スレート瓦をカバー工法で高性能な金属製屋根材に【F様邸・施工事例】
2025-02-10
【施工事例】名張市F様邸にて屋根リフォーム工事
築23年、屋根の劣化に悩む名張市のF様邸にて施工した屋根リフォーム工事の事例をご紹介いたします。
築23年が経過した屋根の現状
F様邸の屋根を詳しく調査させていただいたところ、スレート瓦に深刻な劣化が見られました。表面の塗膜が広範囲にわたって剥がれ落ち、さらに気になる症状として、スレート瓦の反りが確認されました。
【劣化①】屋根表面の剥がれ
【劣化②】スレート瓦の反り
屋根材の表面の防水効果が無くなると、スレート瓦そのものに水分が染みてきます。
水分を含むと少しずつ形が変形し、それが後々の“反り”になります。
こうなると普段の雨なら勾配があるので流れてくれますが、強風や突風とともに降る雨は、反りの隙間から屋根の中に浸入しやすくなり、結果的に雨漏りしやすくなります。これは塗装では直りません。
スレート瓦の反りが引き起こす重大な問題
スレート瓦の反りは、見た目の問題だけではありません。
この状態が進行すると、以下のような重大な問題につながる可能性があります。
- 雨水の浸入リスクの増大
- 屋根下地の腐食
- 雨漏りの発生
- 断熱性能の低下
現在では屋根のリフォームは、カバー工法(屋根を重ねる)か、葺き替え(今の屋根を除去して新しい屋根を葺く)の2種類があります。
今回は、カバー工法でリフォームをすることになりました。
カバー工法を選択した理由・メリット
F様邸の場合、以下の理由からカバー工法をご提案させていただきました。
- 工期が短く、生活への影響を最小限に抑えられる
- コストを抑えることができる
- 既存の屋根材を撤去しないため、産業廃棄物が少ない
- 二重構造となることで断熱性能が向上
屋根リフォーム工事の流れ
事前準備と棟板金の撤去
まず最初に、既存の棟板金を丁寧に撤去いたしました。
この作業は、新しい屋根材を美しく仕上げるための重要な第一歩となります。
軒先金物(セットバックスターター)の設置
こちらはセットバックスターターと言いまして、雨が樋に流れやすくなるように屋根材を少しバックして設置するための金物になります。屋根を重ねる分だけ高さが上がります。そのまま軒先まで屋根材を設置すると雨が樋を超えてしまいます。そのために後ろに控えて屋根材を設置します。
軒先金物(セットバックスターター)を設置するメリット
- 雨水の円滑な排水
- 樋からの雨水の溢れ防止
- 美しい仕上がり
防水シートの施工
防水シート(ルーフィング)の施工は、屋根の防水性能を高める重要な工程です。万が一、表面の屋根材に問題が生じても、この防水シートが建物を守る第二の防衛線となります。
「棟」下地材の選定|タフモックを採用
F様邸の屋根リフォームでは、お客様のご要望により、棟の下地材に樹脂製のタフモックを採用いたしました。
F様は事前にYouTubeやインターネットで様々な建材をご研究され、通常は木製の下地材を使いますが、「できるだけ長持ちさせたい」と長期的な耐久性を重視して選択されました。
タフモックの特徴
- 高い耐水性能
- 腐食しにくい樹脂素材
- メンテナンス頻度の低減
- 長期的な経済性
従来工法の課題
木製下地材の問題点
一般的な木製の棟下地材では、経年劣化により以下のような問題が発生しやすくなっています。
- 棟板金を押さえている釘周りからの雨水侵入
- 雨水による下地材の腐食進行
- 腐食による釘の浮き上がり
- 棟板金の固定力低下
特に台風シーズンには、劣化した棟板金が強風で飛散するリスクも高まります。実際に、補修工事の現場では、このような被害を数多く確認しております。
タフモックを使用するメリット
費用対効果の高さ
費用は従来工法より高くなりますが、以下の点で長期的なメリットがあり、タフモックを選択する人が増えています。
- メンテナンス費用の削減
- 耐用年数の大幅な延長
- 突発的な修理リスクの低減
- 建物全体の保護効果
捨て水切りの設置による雨漏り対策
重要な雨漏り予防措置
棟周りと壁際には、念には念を入れて「捨て水切り」を設置しております。この部材には以下のような効果があります。
- 台風や突風時など突発的な雨水侵入時の排水経路確保
- 棟板金内部の湿気対策
- 壁際からの雨水侵入防止
設置が推奨される場所
- 棟板金周辺
- 壁際との取り合い部分
- 雨水が集中しやすい箇所
【棟板金の設置前】シーラーを付ける
棟板金の中に万一雨が入って来た場合でも、このシーラーが雨避けの役割を果たしてくれます。
既存の換気棟を慎重に撤去
新しい屋根材(横暖ルーフαプレミアムS)を施工
換気棟用の金物を設置
新しい換気棟を取り付け
この赤い矢印から空気が出入りします。
イメージ図
換気棟の設置ってなぜ必要??
- 屋根裏の換気は、快適な住環境を維持する上で非常に重要な役割を果たします。
- 夏場は、直射日光により屋根材が高温になり、小屋裏空間の温度が著しく上昇します。この熱がお部屋に伝わると、エアコンの効きが悪くなり、電気代の上昇にもつながってしまいます。
- 換気棟があることで、小屋裏空間の空気を常に入れ替え続けることができて、温度を下げることができます。そうすることでエアコンの使用電力の削減にも貢献します。また空気が循環することでカビが発生しづらくなり、屋根下地の寿命も延びます。
- 少し追加料金はかかりますが、メリットが多いのでオススメです!
換気棟がもたらす3つのメリット
- 省エネ効果
小屋裏の温度上昇を抑制
エアコンの使用電力を削減
光熱費の節約に貢献
- カビ防止
空気を常に循環させることで湿気を軽減
結露の発生を抑制
健康的な住環境を維持
- 屋根の長寿命化
屋根下地の腐食を防止
構造体の耐久性向上
メンテナンス費用の削減
完成写真
屋根材「横暖ルーフαプレミアムS」の特長
横暖ルーフαプレミアムSは、高性能な金属製屋根材として以下の優れた特長を備えています。
断熱性能の追求
高い気密性
ジョイント部の設計により、優れた気密性を実現し、外部からの熱の侵入を効果的に防ぎます。
断熱構造
- 遮熱鋼板の採用
- 厚みのある断熱材の使用
これらの組み合わせにより、高い断熱性能を発揮します。
耐候性能
「フッ素樹脂遮熱鋼板」最上位モデルとして、超高耐候性のフッ素樹脂遮熱鋼板を採用しています。
色あせの要因となる紫外線エネルギーを上回る安定した結合エネルギーを持つため、一般的な塗装鋼板よりしっかりとガードすることができます。
これにより、長期にわたって美しい外観を維持することが可能です。
充実の長期保証
穴あき … 25年保証
変色・塗膜・赤錆 … 20年保証
その他の特徴
- 遮熱・断熱効果による省エネ
- 遮音効果で雨音も軽減
- 軽量設計で建物への負担を軽減
これらの特長により、横暖ルーフαプレミアムSは、高い断熱性能と耐久性を兼ね備えた、信頼性の高い屋根材として評価されています。
完成後のお施主様のコメント
F様からは、以下のような嬉しい感想をいただきました。
何社か見積もりを取りました。最後は2社でかなり迷いましたが、価格の安さはもちろんですが、何度見積もりをお願いしても丁寧に対応していただけたことが決め手になりました。
また、工務店出身という点も、今後の家の相談ができると考え、選んだ理由の一つです。若い職人さんでしたが、丁寧な仕事ぶりで安心できました。満足です。
まとめ
屋根カバー工法は、既存の屋根を活かしながら新しい屋根材を重ねる工法です。今回採用した「横暖ルーフαプレミアムS」と換気棟の組み合わせにより、以下のメリットが期待できます。
- 長期保証による安心感
- 優れた耐久性
- 省エネ効果
- 快適な住環境の実現
- メンテナンス費用の削減
外壁屋根塗装スマイル名張店の屋根リフォームが選ばれる理由
- 地域ナンバーワンの施工実績数(地元の公共事業にも携わっています)
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創業59年以上、施工実績4900件以上の地域密着店
外壁屋根塗装スマイル名張店は、地域の皆様に支えられ、創業59年以上・施工実績4900件以上の外壁・屋根のリフォーム専門店です。
お客様の大切な住まいを、安心・安全に、そして美しく仕上げることをモットーに、丁寧な施工と親身な対応を心がけております。
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この記事を書いた人
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- 外壁屋根塗装スマイル|店長(診断士・監督・営業)
-
【所有資格】
2級建築施工管理技士
宅地建物取引士
外装劣化診断士
2級福祉住環境コーディネーター
\ 創業50年以上・施工実績 4,900件以上 /
一人でも多くの人に適正なリフォームをして欲しくて、一人でも多くの笑顔(スマイル)が見たくて、この事業を展開することにしました。
まだまだ未熟者ですが、精一杯の真心と愛情を込めて対応させて頂きます。
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