雨漏り解消!伊賀市のログハウスで屋根葺き替えリフォーム【施工事例・H様】
2025-02-14
こんにちは!外壁屋根塗装スマイル伊賀店です。
伊賀市にあるH様の別荘、築25年以上経過したログハウスで発生した雨漏り。その解消のために施工させていただいた「屋根葺き替えリフォーム」について詳しくご紹介いたします。
雨漏り調査
H様から「(別荘として住んでいるログハウスが)雨漏りがしているので見に来てほしい」とのご連絡をいただき、早速現場へ向かいました。
ログハウスは自然に囲まれた環境にあり、長年の風雨にさらされていました。
【雨漏りしている場所】トイレ天井の状況
現場に到着し、まずトイレの天井を確認。
点検口をあけて細部を見ていきます。
天井に穴が…
点検口を開けると、天井に穴があり、雨漏りの跡をハッキリ確認できました。
触ると湿っており、普段の雨でも漏水している可能性が高いことがわかりました
【雨漏りの原因】屋根の劣化
次に、カメラを使用して屋根の状態を詳しく調査しました。
谷樋の部分に落ち葉が溜まっている
屋根の谷樋に落ち葉が溜まっている様子が確認できました。
おそらくこの溜まっている落ち葉が雨を止めて、屋根の中に浸入している可能性もあります。
ドーマー(屋根窓)の壁際の捨て水切が入っていないか、壁の縦のシーリングが切れている可能性もあります。
捨て水切とは、屋根の中に入れる水切板金のことで、万一屋根の中から雨が入っても水切があれば、その上を通って外に排出する役割を果たします。
捨て水切の由来は出来上がると見えないから捨て水切というそうです。
屋根にも落ち葉が溜まっている様子が確認できます。
屋根全体に劣化の兆候
他の角度の屋根も劣化しています。
建築してから25年以上経過して、一度も塗装をしていないので劣化が酷い状況。
今回は屋根の勾配が急ですので、修理をするにしても足場が必要です。
雨漏りしていることも考えると、「葺き替え」か「既存屋根に新しい屋根を重ねる施工(カバー工法)」をお勧めしました。
改善すべき屋根の問題点
調査の結果、以下の点が雨漏りの原因として考えられました。
- 谷樋の落ち葉詰まり
- 溜まった落ち葉が雨水の排水を妨げ、屋根内部に浸入している可能性があります
- ドーマー周りの不具合
- 捨て水切りの未設置または壁の縦シーリングの劣化が疑われます
- 捨て水切りとは、屋根内部に入れる水切り板金のことで、万が一雨水が侵入しても外部に排出する役割があります
- 屋根全体の劣化
- 25年以上経過し、一度も塗装していないため、屋根材の劣化が進行しています
- 外壁の経年劣化
- 屋根だけでなく、外壁も長年のメンテナンス不足により劣化が進んでいる可能性があります
【ご提案内容】雨漏り解消!リフォーム
調査結果を踏まえ、H様邸の雨漏り対策として以下の方法をお勧めしました。
H様より「足場を組むなら外壁の塗装もしたい」とのご要望でしたので、今回は「屋根の葺き替え」と「外壁塗装」をすることになりました。
屋根リフォーム(葺き替えまたはカバー工法)
- 葺き替え
既存の屋根材を全て撤去し、新しい屋根材に交換する方法 - カバー工法
既存の屋根の上に新しい屋根材を重ねる方法
両方法にはそれぞれメリット・デメリットがありますが、H様邸の場合は劣化が進行しているため、葺き替えが最適かもしれません。
外壁塗装
屋根工事に合わせて外壁塗装も実施することをお勧めしました。理由は以下の通りです。
- 足場を共有できるため、コストを抑えられます
- 外壁の劣化も進行している可能性が高く、早めの対策が望ましいです
- 屋根と外壁を同時に改修することで、建物全体の防水性能が向上します
屋根リフォームと外壁塗装を同時に行うメリット
屋根の葺き替えと外壁塗装を同時に行うことで、以下のメリットが期待できます。
- 雨漏りの根本的な解決
- 建物全体の防水性能の向上
- 外観の美観回復
- 建物の寿命延長
- 快適で安全な住環境の実現
雨漏り対策を放置するとどうなる?
雨漏りは、放置すると以下のような深刻な問題を引き起こす可能性があります。
- 建物の構造体の腐食
- カビやダニの発生による健康被害
- 電気系統のショートによる火災リスク
- 家具や床材の損傷
そのため、早期発見・早期対策が非常に重要です。
定期的な点検と適切なメンテナンスを心がけましょう。
【重要】雨漏り対策のポイント!
- 定期的な点検
- 年に2回程度、特に梅雨前と台風シーズン前の点検をお勧めします
- 早めの補修
- 小さな異常でも見つけたら、すぐに専門家に相談しましょう
- 適切なメンテナンス
- 屋根や外壁の定期的な清掃と塗装で、劣化を防ぎます
- 排水システムの確認
- 雨樋や排水溝の清掃を定期的に行い、水はけを良好に保ちます
- 専門家による診断
- 自己診断には限界があります。定期的に専門家による診断を受けることをお勧めします
屋根リフォーム(葺き替え)
【雨漏りはココから】屋根のドーマー
屋根材を慎重に撤去していく中で、雨漏りが疑われる箇所を発見!
詳しく調査したところ、ドーマー(屋根から突き出して設けられた小さな窓や屋根付き窓)周辺に穴が空いているのを確認。この穴が長年の雨漏りの原因だったことが判明しました。
【ドーマーの雨漏り対策】”捨て水切り”の重要性
特にドーマーの壁際は雨水が集中しやすい場所です。このような箇所には「捨て水切り」の設置が推奨されます。
なぜドーマー周りが要注意なのか?
ドーマーの壁際は、実は屋根の中でも特に注意が必要な箇所です。
その理由は・・・
- 雨水が集中しやすい構造
- 壁と屋根の接合部分による水の滞留
- 経年劣化が起こりやすい
捨て水切りによる確実な対策
今回のF様邸には、捨て水切りが設置されていませんでした。捨て水切りとは、壁際に設置する特殊な部材で、以下のような重要な役割を果たします。
- 屋根内部に万が一雨水が侵入した場合の排水経路の確保
- 壁際に集中する雨水の適切な誘導
- 壁際への雨水の回り込み防止
- 建物内部への水の侵入を防ぐ第二の防衛線
- 雨漏りリスクの大幅な軽減
H様邸でも捨て水切りを後ほど設置します。
屋根の新しい下地づくりの工程
既存屋根材の完全撤去
まず、古い屋根材を慎重に撤去。この作業では、下地の状態も詳しく確認し、腐食や劣化がないかを入念にチェックしています。
防水シートの有無確認
全ての古い屋根材を撤去した後、まず緑色の防水シート(ルーフィング)があることを確認。
コンパネ施工による堅固な下地作り
既存の防水シートの上に、厚さ12mmの新しいコンパネを丁寧に施工していきました。このコンパネが新しい屋根材の安定した土台となります。
このコンパネには以下の役割があります。
- 屋根材の安定した設置面の提供
- 構造的な強度の確保
- 耐久性の向上
新しい防水シートの施工|雨漏り対策の徹底
コンパネの施工後、さらにその上から新しい防水シート(ルーフィング)を張り付けていきます。
この二重の防水対策には、以下のような効果があります。
- 突風や吹き降り時の雨水侵入防止
- 結露対策
- 万が一の雨水侵入時の適切な排水経路の確保
- 屋根全体の耐久性向上・寿命延長
突風や吹き降りの雨の場合には屋根の中に雨が浸入してくることもあります。
その万一の場合にもこの防水シートがあれば、そのシートの上を通って、雨は外へ流れ出てくれます。
屋根を葺いてしまうと見えなくなりますが、大変重要な工程です。
「なぜ下地工事が重要なのか?」
- 防水性能の確保
- 建物の耐久性向上
- 将来的な補修の軽減
雨漏り対策の本格施工
ドーマー周りの徹底的な防水処理
前回の調査で判明したドーマーの壁際の穴。
この箇所からの雨漏りを完全に防ぐため、今回は複数の対策を重ねて実施いたしました。
ドーマーとは、屋根から突き出して設けられた、ロフトなど小屋裏部屋への採光を目的とする屋根窓のことです。 ヨーロッパの建築物でよく見かけられます。 業界用語では「ハト小屋」と呼ばれています。
まず第一段階として、壁際に捨て水切を丁寧に設置。
捨て水切とは、屋根の内側に外側からは見えないように設置するL字型の板金です。 捨て水切り板金とも呼ばれます。 多くは屋根と外壁が接する取り合い部分やドーマーの屋根の取り合い部分、谷の形状になっている箇所など雨漏りしやすい場所に設置されます。
さらに安全性を高めるため、壁に立ち上がる形状の水切も追加で取り付けております。
水切とは、屋と外壁の接合部や軒先などに設置される板金で、雨水が建物内部に浸入しないようにする役割を担っています。
屋根の水切りの種類には、次のようなものがあります。
- 雨押え水切り板金
- 壁止まり板金
- ケラバ水切り板金
- 軒先水切り板金
- 谷板金
近年の異常気象による豪雨にも耐えられるよう、念には念を入れた施工を心がけました。
分かりやすいようにここの部分だけ先に完成した写真を掲載します。
屋根完成までの施工ポイント
- 捨て水切の上には新しい屋根材を覆う
- その上から壁際に雨押さえ板金を設置
- ドーマーの壁は現場判断により塗装からサイディング壁に変更
特にドーマーの壁については、詳細な点検の結果、予想以上の劣化が見られたため、より耐久性の高いサイディング壁への張り替えを選択いたしました。
これでドーマーまわりの雨漏りは防ぐことができると思います。
重要箇所「役物」の防水施工
屋根の役物とは、屋根の端部や棟(頂点部分)など特定の場所に用いられる特殊な形をした部材です。屋根材のつなぎ目から雨の侵入を防ぐ役割や、屋根材を固定する役割を担っています。
ケラバ部分の入念な施工
ケラバ部分は建物の端に位置し、強風や横殴りの雨にさらされやすい重要な箇所です。
屋根のケラバとは、屋根の端部で、雨水を切り外壁への吹き付けを防ぐ役割があります。また、外壁の劣化を防ぐ役割もあります。
以下の手順で丁寧に施工を進めました。
- 下地となる桟木の設置
- 捨て水切の取り付け
- 板金による保護カバーの施工
谷板金の重要性
谷板金は、屋根の上に降った雨を集めて排水する屋根の重要な排水システムの一つです。
屋根の接合部分になるのでここも雨漏りの原因になりやすい箇所で、この部分の施工が適切でないと、以下のような問題が発生する可能性があります。
- 雨水の滞留
- 経年劣化による漏水
- 落ち葉などの詰まりによる排水不良
最終仕上げ工程の詳細
軒先の施工
新しい屋根材を設置する前に、まず軒先にKスターター(軒板)を取り付けていきます。
この部分は雨水の流れを適切にコントロールする重要な役割を担っています。
この上に屋根材本体を葺いていき、完成です。
【完成写真】屋根の葺き替え
コロニアルクァッドの特徴と利点
優れた耐久性
- 基材(セメント・繊維質の混合)
- 無機化粧層と無機彩石による二重保護
- 高耐候アクリルコートによる表面保護で長持ち
デザイン性と実用性
- 12色のカラーバリエーション
- 軽量で耐震性に優れている
- 遮音性・断熱性の高さ
メンテナンス性
- 一般的な陶器平板瓦の約1/2の重量
- 施工後の耐久年数約30年
- 将来的な補修や交換が容易
現在の新築住宅にも一番採用されており、将来的なメンテンナンスの時の心配も少ないです。
お施主様のコメント
「前から雨漏りしてましたが原因が分からずに困っていました。ネットで外壁屋根塗装スマイルさんを見つけて見に来てもらい、漏れている箇所の説明を聞き、すごく丁寧で任せようと思いました。10年前に中古で買ってから少しずつ手入れしていましたが、やはりプロは違いますね。職人さんの手際もいい。早いし丁寧。これからもお願いします!」
外壁屋根塗装スマイル伊賀店について
創業60年以上、施工実績5000件以上の地域密着店
外壁屋根塗装スマイル伊賀店は、地域の皆様に支えられ、創業60年以上・施工実績5000件以上の外壁・屋根のリフォーム専門店です。
お客様の大切な住まいを、安心・安全に、そして美しく仕上げることをモットーに、丁寧な施工と親身な対応を心がけております。
無料見積、外壁や屋根など住まいの無料点検・ご相談はお気軽にどうぞ!
国家資格保有者をはじめ、各専門分野のプロたちが診断・プランニング・施工いたします。
- 外壁・屋根の無料診断
- 雨漏り診断
- 雨戸塗装に関するご相談
- その他、お家に関わることなら何でもお気軽にご相談ください!
この記事を書いた人

- 外壁屋根塗装スマイル|店長(診断士・監督・営業)
-
【所有資格】
2級建築施工管理技士
宅地建物取引士
外装劣化診断士
2級福祉住環境コーディネーター
\ 創業50年以上・施工実績 4,900件以上 /
一人でも多くの人に適正なリフォームをして欲しくて、一人でも多くの笑顔(スマイル)が見たくて、この事業を展開することにしました。
まだまだ未熟者ですが、精一杯の真心と愛情を込めて対応させて頂きます。
初心を忘れることなく、どんな小さな工事でも喜んでお請け致しますので、お気軽にお申し付けください。