奈良県宇陀郡御杖村でログハウスを新築(3)|床断熱・天井断熱と内部造作【T様邸】

天井一面にグラスウール断熱材を入れている様子(全景)

奈良県宇陀郡御杖村T様邸|今回ご紹介する工事内容について

前回の記事(奈良県宇陀郡御杖村でログハウスを新築(2)|土台伏せから屋根工事まで【T様邸】)では、土台伏せから屋根工事までの流れをご紹介しました。
今回の(3)では、屋根工事が終わったあとの内部工事(床断熱・天井断熱・内部造作)の様子をお伝えします。

一見すると屋根リフォームとは関係がないように思われるかもしれませんが、
実は床・壁・天井・屋根の断熱と気密はすべて「ひとつのセット」として考えることがとても大切です。
どれか一つでも弱い部分があると、せっかく屋根を新しくしても「夏の暑さ・冬の寒さ」に悩まされてしまいます。

ログハウス新築工事の様子を通して、当社が屋根リフォームでも大切にしている「見えない部分の施工品質」を感じていただければと思います。


床断熱材の施工|山間部でも足元が冷えにくいログハウスへ

床断熱材(スタイロフォーム)を敷き詰めている様子

屋根工事が完了すると、室内側の工事に移っていきます。
まずは床の断熱工事から。
根太(床を支える骨組み)の間に、青い板状の断熱材スタイロフォーム(押出法ポリスチレンフォーム)を隙間なく敷き詰めていきます。

スタイロフォームは、

  • 断熱性能が高い(外気温の影響を受けにくい)
  • 水を吸いにくく、床下の湿気にも強い
  • 板状なので、カットしてピッタリ納めやすい

といった特徴があり、山間部で冬場の冷え込みが厳しい御杖村のような地域には特に相性の良い断熱材です。

今回は床組のサイズに合わせて一枚ずつ現場でカットし、
できる限り隙間が空かないようにピタッと収める施工を行っています。
断熱材のすき間は「冷気の通り道」になってしまうため、この精度が後々の快適性に大きく関わります。

屋根リフォームでも同じですが、
断熱性能は「厚み」だけでなく「どれだけきちんと連続させるか」がとても重要です。
こうした見えなくなる部分こそ、丁寧に時間をかけて施工しています。


床の捨て張り|合板下地でたわみときしみを防止

床断熱材の上に構造用合板を張っている様子

断熱材の施工が終わると、その上から構造用合板(床の下地)を一面に張っていきます。
この工程を「床の捨て張り」と呼びます。

捨て張りを行う目的は、

  • 歩いたときの床のたわみを抑える
  • 床材のきしみ音を防ぐ
  • フローリングや仕上げ材を長持ちさせる

といった点にあります。

ログハウスは木のぬくもりが魅力の建物ですが、
その分、床や壁にかかる荷重も大きくなりがちです。
そこで捨て張りをきちんと行うことで、下地の段階で「面」で支える強い床をつくっています。

合板は根太の位置を確認しながら、一枚ずつビスでしっかり固定。
仕上がり後には見えなくなりますが、ここでの施工精度が、完成後の「床の安心感」に直結します。


仕上げ床フロアー材の施工|見た目の美しさとメンテナンス性

床合板の上にフロアー材を施工している様子

捨て張りが完了すると、いよいよ仕上げの床フロアー材を張っていきます。

フロアー材は、

  • 木目の表情がきれいで、ログハウスの雰囲気に合うこと
  • キズが付きにくく、日常の掃除がしやすいこと
  • 将来的なメンテナンス・張り替えも考慮できること

などを踏まえて選定しています。

板の「反り」や「ねじれ」を一本ずつ確認しながら、
壁際には膨張収縮のためのクリアランス(すき間)を確保しつつ、
専用のフロアネイルで一枚一枚固定していきます。

完成すると、床下の断熱材や捨て張りは見えなくなりますが、
冷えにくく・きしみにくく・掃除のしやすい床は、こうした下地の積み重ねでつくられています。


天井断熱材の施工|屋根からの熱・冷気をしっかりカット

天井一面にグラスウール断熱材を入れている様子(全景)
天井断熱材のアップ写真

床が落ち着いてくると、今度は天井側の断熱工事に取りかかります。
屋根のすぐ下になる部分に、グラスウール断熱材を梁の間いっぱいに敷き詰めていきます。

屋根面は、外気の暑さ・寒さを最も強く受ける部分です。
特にログハウスのような大きな吹き抜け空間では、天井断熱の良し悪しが室内の快適性を大きく左右します。

今回の工事では、

  • 隙間ができないよう梁の幅に合わせて断熱材をカット
  • 断熱材が落ちてこないよう、専用の留め具や下地材でしっかりと固定
  • 配線まわりも断熱性能が落ちないように丁寧に処理

といった点に注意しながら施工を進めています。

屋根リフォームをご検討中の方にとっても、
「屋根材の交換」と「断熱・換気の見直し」をセットで行うことは非常に大切です。
表面の屋根材だけをきれいにしても、中の断熱や防水が古いままだと、
夏の暑さや冬の結露に悩まされてしまうケースも少なくありません。

当社では新築・リフォームともに、屋根材・防水シート・断熱材・通気層までトータルで考えたご提案を行っています。


天井材張りと内部壁造作|ログハウスらしい居心地の良さを形に

天井板を張り終えたLDKの様子
天井と壁の仕上げが進んだ個室の様子
内部壁・開口部が形になってきた部屋の様子

天井断熱が完了したら、その下に天井仕上げ材を張っていきます。
今回はログハウスらしい雰囲気を大切にし、木板仕上げで統一しました。

板の継ぎ目が一直線に並びすぎると、光の当たり方によってはラインが目立ってしまうため、
張り出し位置を少しずつずらしながら、見た目のバランスも調整しています。

同時に、内部の間仕切り壁や建具の開口部も形になってきました。
電気配線・スイッチ・コンセント位置もこのタイミングで最終調整を行い、
実際の生活動線をイメージしながらレイアウトしていきます。

ログハウスは「どこを見ても木に囲まれた空間」が魅力ですが、
それだけに板の割り付け・継ぎ目の位置・色味のバランスで印象が大きく変わります。
T様と打ち合わせを重ねながら、落ち着きのある、長く住み続けられる内観を目指して仕上げていきました。


ログハウス新築で大切にしていることは、住まいの新築やリフォームにも共通しています

今回のレポートでは、床断熱・天井断熱・内部造作といった、
ログハウス新築工事の中でも「完成後には見えなくなる部分」の施工をご紹介しました。

  • 床下の冷えを抑えるスタイロフォーム断熱
  • 床のたわみ・きしみを防ぐ捨て張り工法
  • 屋根からの熱をカットする天井断熱
  • 木の質感を活かしつつ、暮らしやすさも考えた内部造作

こうした丁寧な積み重ねが、
夏も冬も快適で、長く安心して暮らせる住まいづくりにつながっています。

屋根リフォームをご検討中の方にお伝えしたいのは、
「屋根材を新しくすること」だけがリフォームではない、ということです。
屋根の下地・防水・断熱・通気まで含めてトータルで考えることで、
見た目と同時に性能面のアップも期待できます。

当社では、今回ご紹介したログハウス新築工事のように、
構造・断熱・防水をふまえた屋根工事を得意としています。
「うちの屋根もそろそろかな?」「雨漏りが心配…」と感じられたら、
まずはお気軽にご相談ください。

外壁屋根塗装スマイル 宇陀店について|宇陀市密着の新築・リフォーム

外壁屋根塗装スマイル 宇陀店は、奈良県宇陀市を中心に、宇陀郡御杖村・曽爾村など周辺エリアで、新築工事や各種リフォーム工事を承っている店舗です。
今回ご紹介しているログハウス新築工事をはじめ、屋根リフォーム・外壁リフォーム・内装リフォームなど、住まい全体のご相談をお受けしています。

「新築を考えているけれど、どこに相談すればいいかわからない」
「今の家をリフォームして、もう一度快適に住めるようにしたい」
といったお悩みに、宇陀エリアに根ざした店舗として、身近な窓口になることを目指しています。

宇陀市を中心に、暮らし方に合った住まいづくりをサポート

宇陀市や宇陀郡は、四季の変化がはっきりしており、冬の冷え込み・夏の暑さ・雨や雪の影響も受けやすい地域です。
そのため、住まいづくりでは「見た目のきれいさ」だけでなく、

  • 断熱・気密性能(夏涼しく冬あたたかいか)
  • 屋根・外壁の耐久性(雨や雪に強いか)
  • 将来のメンテナンス性(長く安心して住めるか)

といった点がとても重要になります。

宇陀店では、今回のログハウス新築工事のように、構造・断熱・防水をきちんと考えた工事を基本に、
お客様の暮らし方やご予算に合わせて、新築・増改築・リフォームの中から最適な選択肢をご提案しています。

新築もリフォームも、ひとつの窓口で相談できます

「新築とリフォーム、どちらが自分たちに合っているのか分からない」
「建て替えと大規模リフォームで迷っている」
といったご相談も、宇陀店でまとめてお受けしています。

新築工事・屋根リフォーム・外壁塗装・内装工事など、工事の種類ごとに業者を分けてしまうと、
全体のバランスが取りづらくなったり、将来のメンテナンス計画が立てにくくなってしまうことがあります。

そこで当店では、住まい全体をトータルで見たうえでのご提案を心がけています。
「今やるべきこと」と「将来でも良いこと」を分けてお伝えし、無理のない計画づくりを一緒に考えていきます。

宇陀店へのご相談・現地調査・お見積りは無料です

屋根や外壁、室内の寒さ・暑さなど、気になることがあれば、まずはお気軽に宇陀店へご相談ください。
現地調査・劣化診断・お見積りまでは無料で対応しております。

今回のT様邸ログハウス新築工事で行ったように、構造や断熱・防水まで踏まえたご提案を大切にしながら、
宇陀市・宇陀郡エリアでの暮らしに合った新築・リフォーム計画を一緒に考えさせていただきます。

「相談したからといって、必ず工事をしないといけない」ということはありません。
まずは今のお住まいの状態を知るところから、お手伝いできれば幸いです。

新築&リフォームの無料相談・お見積り受付中

「家の状態を一度プロに見てほしい」
「ログハウスや木造住宅の新築・リフォームを相談したい」
という方には、無料の屋根診断・お見積りをご用意しています。

現地調査のうえで、現在の状態・必要な工事・予算の目安を、写真付きの報告書でわかりやすくご説明します。

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この記事を書いた人

植上 功一
植上 功一外壁屋根塗装スマイル|店長(診断士・監督・営業)
【所有資格】
2級建築施工管理技士
宅地建物取引士
外装劣化診断士
2級福祉住環境コーディネーター

\ 創業60年以上・施工実績 5,000件以上 /
一人でも多くの人に適正なリフォームをして欲しくて、一人でも多くの笑顔(スマイル)が見たくて、この事業を展開することにしました。
まだまだ未熟者ですが、精一杯の真心と愛情を込めて対応させて頂きます。
初心を忘れることなく、どんな小さな工事でも喜んでお請け致しますので、お気軽にお申し付けください。

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