アルミ製ベランダ手すり・笠木の塗装|施工の注意点と塗料紹介!【名張市U様邸の事例】

名張市U様_ベランダ手すり・笠木の塗装⑤中塗り

こんにちは!外壁屋根塗装スマイル名張店です。

今回は、名張市にお住まいのU様邸で行ったベランダ手すり笠木塗装工事についてご紹介いたします。

ベランダ手すり・笠木の塗装が必要な理由

ベランダの手すりや笠木は、外部からの風雨や紫外線にさらされる場所にあるため、経年劣化が進みやすい部分です。特にアルミ製の場合、通常は塗装を必要としませんが、長年の使用により塗膜が剥がれてくることがあります。

U様邸では、アルミ製の手すりと笠木に塗膜の剥がれが目立ち始めていました。

このまま放置すると、以下のような問題が発生する可能性があります。

  • 美観の低下
  • 腐食や錆びの進行
  • 強度の低下
  • 雨水の侵入による建物内部への悪影響

これらの問題を防ぐため、適切な塗装工事が必要となりました。

アルミ製手すり・笠木の塗装における注意点

アルミ製の手すりや笠木を塗装する際は、通常の塗装とは異なる特別な配慮が必要です。
以下に主な注意点をまとめました。

  1. 専用プライマーの使用
  2. 下地処理の重要性
  3. 適切な塗料の選択
  4. 塗装後のメンテナンス

1. 専用プライマーの使用

ベランダ手すり・笠木の塗装の下塗り材

今回の工事では、アルミ製専用のプライマーを下塗り材として使用しました。

アルミ製の素材に塗料を定着させるためには、アルミ専用のプライマーを使用することが不可欠です。

通常の塗料では接着力が弱く、短期間で剥がれてしまう可能性が高くなり、専用プライマーを使わないと1年か2年で剥がれてきます。

2. 下地処理の重要性

塗装の仕上がりと耐久性を左右する重要な工程が下地処理です。
アルミ製の場合、以下の手順で丁寧に下地処理を行います。

  • 既存の塗膜や汚れの除去
  • サンドペーパーによる表面の粗し
  • 脱脂処理
  • プライマー塗布

これらの工程を確実に行うことで、新しい塗膜の密着性が向上し、長期間美しい状態を保つことができます。

3. 適切な塗料の選択

アルミ製の手すりや笠木には、耐候性や耐久性に優れた塗料を選択することが重要です。

今回の工事では、中塗り・上塗り用塗料として「クリーンマイルドウレタン」を使用しました。

この塗料の特徴は以下の通りです。

  • 優れた耐候性
  • 高い密着性
  • 美しい仕上がり
  • 防カビ・防藻性能

これらの特性により、長期間美観を保ち、メンテナンス頻度を抑えることができます。

4. 塗装後のメンテナンス

アルミ製の手すりや笠木は、塗装後も定期的なメンテナンスが重要です。以下のポイントに注意しましょう。

  • 定期的な清掃(年2回程度)
  • 傷や剥がれの早期発見と補修
  • 5年ごとの専門業者による点検

これらのメンテナンスを行うことで、塗装の寿命を延ばし、美観を長く保つことができます。

今回の工事における課題と対策

U様邸の工事では、いくつかの課題がありました。ここでは、それらの課題と対策についてご説明します。

課題1:塗膜の耐久性

アルミ製の素材に塗装を施す場合、通常の塗装よりも耐久性が低くなる傾向があります。専用のプライマーを使用しても、10年持つかどうかは不確実です。
(そのあたりをご理解してもらった上で、今回はU様の希望で塗装することになりました)

対策

  • 高品質な専用プライマーと塗料の使用
  • 丁寧な下地処理による密着性の向上
  • お客様への十分な説明と理解の確認

課題2:塗装の推奨

アルミ製の手すりや笠木は、本来塗装を必要としない素材です。塗装を行うことで、かえってメンテナンス頻度が増える可能性があります。

対策

  • お客様への十分な説明と理解の確認
  • 代替案(交換など)の提案
  • お客様の希望を尊重した上での最適な施工方法の選択

課題3:部分的な劣化への対応

U様邸の場合、手すりと笠木の一部分のみが剥がれている状態でした。全体的に劣化が進んでいる場合は、交換工事を検討する必要があります。

対策

  • 劣化状況の詳細な調査
  • 部分補修と全体塗装のバランスを考慮した施工計画
  • 将来的な交換の可能性も含めた提案

施工手順

U様邸での手すり・笠木の塗装工事は、以下の手順で行いました。

  1. 現場調査と劣化状況の確認

    名張市U様_ベランダ手すり・笠木の塗装①工事前

    工事前

  2. 施工計画の立案
  3. 足場の設置(必要に応じて)
  4. 既存塗膜の除去と下地処理
  5. アルミ専用プライマーの塗布
    名張市U様_ベランダ手すり・笠木の塗装②下塗り名張市U様_ベランダ手すり・笠木の塗装③下塗り
  6. 中塗り(クリーンマイルドウレタン)
    名張市U様_ベランダ手すり・笠木の塗装④中塗り名張市U様_ベランダ手すり・笠木の塗装⑤中塗り
  7. 上塗り(クリーンマイルドウレタン)
    名張市U様_ベランダ手すり・笠木の塗装⑥上塗り名張市U様_ベランダ手すり・笠木の塗装⑦上塗り
  8. 仕上がりの確認と清掃

各工程において、十分な乾燥時間を確保し、丁寧な作業を心がけました。

施工後の注意点

施工後の注意点として以下のことがあります。

  • 塗装面に強い衝撃を与えないよう注意する
  • 定期的な清掃を行い、汚れを放置しない
  • 傷や剥がれを発見した場合は、早めに補修を検討する
  • 5年後を目安に、専門業者による点検を受ける

これらの点に注意することで、塗装の美観と耐久性を長く保つことができます。

セキスイハウスのベランダ笠木は10年過ぎると剥がれが目立つ⁉️

余談になりますが、セキスイハウスのベランダ笠木については、10年を過ぎると剥がれが目立つケースが多いようです。

当店でも、このような相談を多く受けています。
劣化状況に応じて、以下のような対応が考えられます。

  • 軽度の剥がれ:部分補修と全体塗装
  • 中程度の劣化:全体塗装
  • 重度の劣化:手すりと笠木の交換

今回のU様邸の場合は、一部分の剥がれだけでしたので塗装での対応が可能でした。しかし、劣化が進行している場合は、安全性の観点からも交換を検討する必要があります。

まとめ

ベランダの手すりや笠木の塗装は、見た目の美しさだけでなく、建物全体の耐久性にも関わる重要な工事です。
特にアルミ製の場合は、専門的な知識と技術が必要となります。

外壁屋根塗装スマイル名張店では、お客様のご要望と建物の状況を詳しく確認した上で、最適な施工方法をご提案いたします。

美観の向上はもちろん、長期的な視点での耐久性と安全性を考慮した施工を心がけています。

ベランダの手すりや笠木に関するお悩みがございましたら、ぜひお気軽にご相談ください。経験豊富な専門スタッフが、丁寧にアドバイスさせていただきます。

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この記事を書いた人

植上 功一
植上 功一外壁屋根塗装スマイル|店長(診断士・監督・営業)
【所有資格】
2級建築施工管理技士
宅地建物取引士
外装劣化診断士
2級福祉住環境コーディネーター

\ 創業50年以上・施工実績 4,900件以上 /
一人でも多くの人に適正なリフォームをして欲しくて、一人でも多くの笑顔(スマイル)が見たくて、この事業を展開することにしました。
まだまだ未熟者ですが、精一杯の真心と愛情を込めて対応させて頂きます。
初心を忘れることなく、どんな小さな工事でも喜んでお請け致しますので、お気軽にお申し付けください。

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