奈良県橿原市 雨漏り修理で屋根の棟瓦の積み替え工事
2018-07-26
奈良県橿原市Y様の雨漏り修理工事です。
『2階の息子の部屋の天井から雨漏りしてる』
との電話をもらい早速お家へ伺いました。
目次1 雨漏り調査
高所用のカメラで屋根瓦を点検します。
もう少し近づいてみます。
棟瓦の漆喰が少し欠けていますが大きな損傷はありません。
(実は色々な業社に屋根瓦を見てもらったが原因が分からなかったそうです。)
続いて屋根裏に入って見ます。
怪しい箇所がないか点検します。
気になる雨のシミがありました。
その真下を見ると
下にもシミはありました。
ここから雨漏りしていることが分かりました。
この真上は先ほどの棟瓦なのでその積み替えの提案をしました。
目次2 屋根の棟瓦の積み替え工事
工事前です。
棟瓦が3段で段数が少ない、それと一番上に乗せる冠瓦の幅が小さいことが
雨漏りの原因にもなります。
まずは既存の瓦をめくります。
めくったら土が少し湿っていました。
やはり雨漏りしていました。
この瓦と瓦の幅が大きく開いていたことも雨漏りする原因でした。
今度はその幅を狭くします。
中に南蛮漆喰を詰めながら瓦を入れます。
白色が南蛮漆喰です。
ノシ瓦を重ねていきます。
冠瓦を乗せて完成。
反対側からの写真。
ノシ瓦が3段から4段になり、冠瓦の幅も大きくなりました。
これで雨漏りの心配がなくなりました。
雨漏りしにくい屋根の棟瓦の構造にするには
一番雨に当たる冠瓦(一番上の瓦)をできるだけ幅が大きいものを使用する。
小さければ小さいほど下のノシ瓦に雨が当たり、雨が中に入る確率が上がります。
ですのでできるだけ大きい冠瓦を使いましょう。
幅の小さい冠瓦(丸くなっています)
幅の大きい冠瓦(平らになっています)
次に棟のノシ瓦の段数を大屋根の棟(一番上)は4段以上、
隅棟(寄棟の斜めの棟)は3段以上積みましょう。
段数が低ければ低いほど中に入った雨が外に排出されず、
雨漏りしやすい構造になっています。
低い段数だと3年から5年に1回のペースで漆喰の塗り替えをしなければいけなくなり、
維持管理のメンテンスのコストもかかります。
余談ですが、漆喰の塗り替えを頻繁にしている人は棟瓦の段数を確認してください。
段数が少ない可能性がありますので。
棟瓦の冠瓦とノシ瓦の段数には気をつけて雨漏り修理をお願いしましょう。
これで終了です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
この記事を書いた人
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【所有資格】
2級建築施工管理技士
宅地建物取引士
外装劣化診断士
2級福祉住環境コーディネーター
\ 創業50年以上・施工実績 4,900件以上 /
一人でも多くの人に適正なリフォームをして欲しくて、一人でも多くの笑顔(スマイル)が見たくて、この事業を展開することにしました。
まだまだ未熟者ですが、精一杯の真心と愛情を込めて対応させて頂きます。
初心を忘れることなく、どんな小さな工事でも喜んでお請け致しますので、お気軽にお申し付けください。