奈良県吉野郡 屋根塗装後の雨漏り防止に縁切りタスペーサ
2020-02-08
奈良県吉野郡K様の屋根塗装リフォームです。
屋根塗装後の雨漏り防止にタスペーサーという縁切り部材を入れます。
タスペーサーを入れ終わりました。
今回使用した材料です。
今回はスレート屋根が予想以上に弱っていましたので、塗装の終了後に入れました。本来なら下塗り後、中塗り前に入れるのが正しいですが、先に入れてしまうと作業中に屋根材を割ったり損傷させる恐れが大きいと判断したので、塗装が終わった後に入れました。タスペーサーですき間を空けて、そのすき間の上を何度も踏むと割れるリスクが出ます。通常なら割れませんが、弱っている屋根材は簡単に割れます。ただ塗装後に縁切り部材のタスペーサーを入れることは引っ付いた塗料の縁切りをしないといけないので、こちらの方が手間がかかり大変です。でも後々のお客様のことを考えるとこちらのほうが良いと判断しました。時には臨機応変に対応することも必要ですね。
屋根塗装後の雨漏り防止に縁切りタスペーサーは必要?
必要です!
下の写真が新築当初のスレート屋根の葺き方です。
屋根材は防水シートの上に張ります。その張り方は軒先から重ねるようにして張っていきます。
角度を変えて見ると、新しいスレート屋根と屋根の重なり代にわずかな隙間があります。
このすき間は万一スレート屋根の中に雨水が浸入しても、そのすき間から抜け出しやすくするためです。そうすることで雨漏りを防ぐことができます。ところが屋根塗装をすると、そのスレート屋根の重なり代に塗料が引っ付くことが多く、元々あった隙間が埋まってしまうことがあります。
(タスペーサーのメーカーの株式会社セイムのHPの写真抜粋)
そうなると浸入した雨水は外へ抜け出すことができずに下へ下へと流れていき、最終的には雨漏りしてしまいます。数年経過した塗料が引っ付いたスレート屋根の重なり代を剥がしてみると
このように溜まった雨水が流れてきます。
最悪の事態だとこのように下地を腐らせます。
これが酷くなると、下地全体や柱といった構造体まで腐らせることになります。それに気づいたときには手遅れという場合もありますので、十分に注意しましょう。
業者選びの参考にして下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
この記事を書いた人
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【所有資格】
2級建築施工管理技士
宅地建物取引士
外装劣化診断士
2級福祉住環境コーディネーター
\ 創業50年以上・施工実績 4,900件以上 /
一人でも多くの人に適正なリフォームをして欲しくて、一人でも多くの笑顔(スマイル)が見たくて、この事業を展開することにしました。
まだまだ未熟者ですが、精一杯の真心と愛情を込めて対応させて頂きます。
初心を忘れることなく、どんな小さな工事でも喜んでお請け致しますので、お気軽にお申し付けください。