外壁塗装・屋根塗装で失敗しない秘訣5【雨漏りの原因2】
2016-07-06
いつもブログを読んで頂きありがとうございます。
さて前回の塗装直後の雨漏りについての続きですね。
今回は屋根塗装時に縁切りやタスペーサー(通気緩衝材)を入れていないケースですね。
なんでこれを入れないと雨漏りするの?
特に屋根塗装が2回目以降の方には必要になってくるケースが多いです。
屋根塗装を何度もすると前の塗膜や塗った塗膜が屋根材に引っ付き易くなります。
新品はこんな感じで、1枚1枚の屋根材にすき間があります。
このすき間が万一入った水を乾燥させます。
塗装して屋根材が引っ付いた状況
この塗料は当然下地にも垂れています。
このような状況だと毛細管現象が起こり、室内に雨水を誘いこみ、結果雨漏りしてきます。
ここで毛細管現象についてお話しますね。
※毛細管現象とは、簡単に言えば水を吸い込む現象です。
雨漏りの原因を理解する上で、この現象を知って頂くことが大事ですので、少し説明させて頂きます。
植物もそうですが、土の中にある根が水を吸い上げています。
これも毛細管現象の一種です。
少し実験します。
コップにグレープジュースを入れて、上からティッシュを近づけます。
1ミリ~2ミリ程度濡らします。
たった1ミリ~2ミリ程度濡らしただけなのに、7~8センチほど濡れています。
しかも重力に逆らって下から上に水が吸い上がりました。
これが毛細管現象で、雨漏りの原因になってきます。
つまり屋根材が引っ付くくらい塗料を塗ると、かえってその塗料が水を吸い込むことが起こるんです。
ですので、そんな時は必ず縁切りかタスペーサーの設置をします。
縁切り
また縁切りによってスレート瓦を傷つけてしまうケースもあるので、縁切り部材である“タスペーサー”を重なり部分に差し込むことですき間が確保されて、通気性が保たれた状態が確保されます。
タスペーサー設置
縁切りにするかタスペーサーを付けるかは現場で判断していきます。
このくらい慎重で丁寧にすれば安心ですね。
いつも最後まで読んで頂きありがとうございます。
この記事を書いた人
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2級建築施工管理技士
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2級福祉住環境コーディネーター
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一人でも多くの人に適正なリフォームをして欲しくて、一人でも多くの笑顔(スマイル)が見たくて、この事業を展開することにしました。
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