名張市 失敗しないセメント屋根瓦の塗装は高圧洗浄が丁寧
2020-03-12
三重県名張市F様の屋根塗装リフォーム工事です。
今回はセメント瓦でも特殊なモニエル瓦の塗装になります。このモニエル瓦の塗装は難易度が高く、失敗が多いので注意しましょう。
ちなみにモニエル瓦は数種類あります。
上記のような洋風の瓦が多く、 通常の陶器瓦やいぶし瓦のような 粘土を用いて表面に釉薬を塗り、高温で焼き付ける日本瓦ではなく、 セメントの上に着色スラリー層で色を付けて、その上にクリアー(透明)のアクリル樹脂系の塗料で、塗装された乾式洋瓦です。
今回の工事に戻ります。高圧洗浄です。
このモニエル瓦の表面には着色スラリー層が塗られており、これが次に塗る塗料との密着が悪く剥がれやすい特徴があります。なので高圧洗浄ではできるだけこのスラリー層を除去します。
ただしこの瓦は現在では廃盤になっており、割れても新しい瓦に差し替えができません。なのであまり高圧洗浄機を近づけ過ぎて割れるといけないので、慎重に洗います。ここが毎回難しいです。
モニエル瓦の塗装で失敗しないためには高圧洗浄で表面の着色スラリー層をある程度除去することです。そのうえで塗料の選択も重要になりますので、それは次回にお話しさせて頂きます。
実際のモニエル瓦の塗装の失敗例
去年香芝市のお客様から相談を受けましたが見積もりサイト(ポータルサイト)で数社の見積もりを取り、そこで一番安い業者で施工を依頼したそうです。塗装して2年後にこのような状態になりました。
現在はその業者と訴訟の手続きをしているそうです。当時の見積もりを見せてもらいましたが、見積もり自体もいい加減で、しかもモニエル瓦に適した塗料ではありませんでした。もちろん洗浄でしっかりとスラリー層を落としているかどうかも怪しいですね。モニエル瓦に付着している着色スラリー層が塗料との密着が異常に悪く、これを高圧洗浄で除去することが大切になります。リフォームの場合は如何にこの下地調整を正確に丁寧にすることが重要なポイントになります。ですがほとんどの塗装業者はこの重要なポイントを教えてくれません。今後の塗り替え時には注意しましょう。塗装会社や業者選びの参考にしてください。
これで今日は終了です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
この記事を書いた人
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2級建築施工管理技士
宅地建物取引士
外装劣化診断士
2級福祉住環境コーディネーター
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一人でも多くの人に適正なリフォームをして欲しくて、一人でも多くの笑顔(スマイル)が見たくて、この事業を展開することにしました。
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