〝スレート瓦,カラーベスト屋根〟奈良県・三重県限定 知らないと必ず失敗する屋根塗装(塗り替え) 用語集
2017-09-04
今回はスレート瓦、カラーベスト屋根についてご説明します。
屋根塗装や屋根工事で失敗されている方も多いので、
しっかりと留意点や注意点を抑えておきましょう。
目次
①スレート瓦、カラーベスト屋根とは?
②屋根塗装の失敗例とは?
③屋根塗装で失敗しないためには?
①スレート瓦、カラーベスト屋根とは?
種類は天然スレート、無石綿スレート、
セメント系スレート(コロニアル・カラーベスト)とある中、
最近の主流はセメント系のコロニアルやカラーベストですね。
セメント系スレート(コロニアル・カラーベスト)
ケミューのコロニアルクアッド(平型)
(※ケイミューとは旧クボタ松下電工外装株式会社)
セメント系スレート(コロニアル・カラーベスト)は
セメントと繊維を高温高圧下で
プレスし成形した板状のスレートに
着色剤で塗装したものになります。
この塗装や表面の仕上げの材料で
耐久性が変化します。
新築当初に何も言わなければ、
ほとんどは安価で耐久性の短いものが
使用されているかと思います。
また、形は一般的な平型や波型や
特殊な形状のものも出てきています。
最近ではこのようなスタイリッシュな形状もあります。
このカラーベストやコロニアルの寿命は
30年前後と言われていますが、
それはあくまでも10年毎の塗装をしていることが前提でして、
それを怠ると寿命は短くなります。
②屋根塗装の失敗例とは?
②-1:数年での塗膜剥離
塗膜剥離の原因は?
ケース1
スレート瓦、カラーベスト屋根の本体の寿命が原因。
通常は30年(10年ごとに塗り替えをしている前提)が
寿命ですので、それを超えると塗装をしても長持ちしません。
塗装の技術的な問題ではなく、提案が間違いです。
塗装屋は何でも塗ろうとしますので
そういう人には注意してください。
30年を超えるコロニアルやカラーベストは
屋根の重ね葺きか葺き替えを検討しましょう。
ケース2
塗装の方法を間違えている。
塗装する前の洗浄を怠ったり、
下塗り材の選定を間違えているケース。
職人や監督や営業のレベルが低いことが原因ですね。
②-2:塗装後の雨漏り
塗装後の雨漏りの原因には
縁切りしなかったり、タスペーサー(緩衝材)を
入れていないことが挙げられます。
縁切り
タスペーサー
コロニアルやカラーベストの屋根材は
軒先から順番に1枚1枚を重ねながら
軒先から上(棟)に向かって取り付けされています。
1枚1枚の屋根材は重なっていますが、数ミリのすき間があり
通気ができている状態で取り付けられています。
これは何らかの理由で屋根の中に雨が入っても、
すぐに出ていきやすく、湿気を逃がしやすくすることで、
できるだけ雨漏りをしないための工夫がなされています。
塗装をすると、この1枚1枚の屋根材の重ね代(シロ)に塗料が溜まり、
放置すると塗料が固まり、やがて屋根材どうしが引っ付いてしまいます。
この状態で何らかの理由で屋根材の中に雨が入ってしまうと
雨は出て行くことはできず、その雨は内部へ落ちていき、
下地を傷めることになり、
結果的に雨漏りをさせてしまうことになります。
③屋根塗装で失敗しないためには?
前述しましたことをまとめますと
○新築当初から30年以上経っている屋根は塗装をせず、
葺き替えか重ね葺きを検討する
カラーベストやスレートの寿命は30年です。
無理に塗装しても長持ちしません。
○下地調整や材料を適正な方法と適正な物を使用する。
例えば、塗装前の洗浄を丁寧にする。
傷んでいる箇所の修理を適正にする。
下塗り材や中塗りや上塗り材を適正な塗料を使用する。といった内容です。
○縁切りやタスペーサーといった通気を考慮した施工をしている。
これを怠ると雨漏りしてきます。
以上でスレート瓦、カラーベスト屋根
についての内容は終わります。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
この記事を書いた人
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【所有資格】
2級建築施工管理技士
宅地建物取引士
外装劣化診断士
2級福祉住環境コーディネーター
\ 創業50年以上・施工実績 4,900件以上 /
一人でも多くの人に適正なリフォームをして欲しくて、一人でも多くの笑顔(スマイル)が見たくて、この事業を展開することにしました。
まだまだ未熟者ですが、精一杯の真心と愛情を込めて対応させて頂きます。
初心を忘れることなく、どんな小さな工事でも喜んでお請け致しますので、お気軽にお申し付けください。