橿原市 屋根塗装後の雨漏り防止に縁切り部材を入れる
2020-07-24
奈良県橿原市T様の屋根塗装リフォーム工事です。
塗装後の雨漏り防止に縁切り部材のタスペーサーを入れます。
スレート屋根とスレート屋根の隙間に黒いプラスチックでできたタスペーサーを入れていきます。
どうして雨漏り防止に縁切り部材のタスペーサーが必要なのか?
新築当初のスレート屋根の葺き方です。
屋根材は防水シートの上に張ります。
その張り方は軒先から重ねるようにして張っていきます。
角度を変えて見ると、新しいスレート屋根と屋根の重なり代にわずかな隙間があります。
このすき間は万一スレート屋根の中に雨水が浸入しても、そのすき間から抜け出しやすくするためです。
そうすることで雨漏りを防ぐことができます。
ところが屋根塗装をすると、そのスレート屋根の重なり代に塗料が引っ付くことが多く、元々あった隙間が埋まってしまうことがあります。
(タスペーサーのメーカーの株式会社セイムのHPの写真抜粋)
そうなると浸入した雨水は元々あったすき間から外へ抜け出すことができずに、下へ下へと流れていき、最終的には雨漏りしてしまいます。
数年経過した塗料が引っ付いたスレート屋根の重なり代を剥がしてみると
このように溜まった雨水が流れてきます。
最悪の事態だとこのように下地を腐らせます。
これが酷くなると、下地全体や柱といった構造体まで腐らせることになります。
それに気づいたときには手遅れという場合もありますので、十分に注意しましょう。
そんなことから塗装前には縁切り部材のタスペーサーを入れることにしています。
塗装会社や業者選びの参考にして下さい。
最後まで読んで頂きありがとうございました。