奈良県橿原市 スレート屋根に通気用タスペーサーを入れる
2018-01-27
奈良県橿原市F様の屋根塗装工事の続きです。
今日はスレート屋根にタスペーサーを入れます。
タスペーサーとは
屋根と屋根の重なる部分に入れる縁切り部材です。
これを入れる目的は雨漏り防止です。
新しいスレート屋根は屋根の重なり代に
わずかなすき間があります。
万一屋根の中に雨水が浸入しても、
そのすき間から抜け出しやすくするためです。
そうすることで雨漏りを防ぐことができます。
屋根塗装をすると、そのスレート屋根の重なり代に
塗料が引っ付くことが多いです。
(タスペーサーのメーカーの株式会社セイムのHPの写真抜粋)
そうなると浸入した雨水は外へ出ることができずに
下へ下へと流れていき、
結果雨漏りになっていく可能性が高くなります。
塗料が引っ付いたスレート屋根の重なり代を剥がしてみると
このように溜まった雨水が流れてきます。
最悪の事態だとこのように下地を腐らせます。
これが酷くなると、下地全体や柱といった
構造体まで腐らせることになります。
それに気づいたときには手遅れという場合も
ありますので、十分に注意しましょう。
では工事に戻ります。
これだけ奥に入りこむので見た目の影響はほとんどありません。
タスペーサーを入れた屋根の断面図です。
1枚のスレート屋根に2か所入れます。
また両端から15㎝くらいのところに
タスペーサーを入れます。
そうすることで安定した通気が保たれます。
またこのタスペーサーの入れるタイミングは
下塗り塗装後ということもポイントの1つです。
今日はこれで終了です。
最後まで読んで頂きありがとうございました。