名張市 スレート屋根に20年持つガイナで屋根を塗り替え
2020-06-01
三重県名張市N様の屋根塗り替えリフォーム工事です。
スレート屋根に20年持つガイナで塗り替えをします。
目次1 高圧洗浄で塗料の密着度アップ
目次2 1回目の下塗りで勝負は決まる
目次3 塗装後の雨漏り防止にタスペーサーを設置
目次4 20年持つガイナで屋根を塗り替え
目次1 高圧洗浄で塗料の密着度アップ
高圧洗浄を丁寧にするかどうかで塗料の長持ち度合いが変わります。
何十年もの苔や藻といった汚れが付いていますので丁寧に洗い落とします。
目に見えない汚れもあるので、スレート屋根1枚1枚の汚れを丁寧に落としていきます。
汚れを綺麗に洗い落とすことで塗料との密着が良くなります。
ここで手を抜くと長持ちしませんので時間をかけてしっかりと汚れを落とします。
スレート屋根の塗り替えは下塗りが適正かどうかで決まります。

クリアー(透明)のシーラーを塗ります。

屋根塗装は通常は3回塗りで、1回目を下塗り、2回目を中塗り、3回目を上塗り塗装と言います。
いわゆるシリコンやフッ素といった塗料は中塗り以降に出てきます。
下塗りはこの中塗り以降の塗料と屋根とを密着させたり、下地を強化する大切な役目を果たします。
なので重要な工程になります。ここで手を抜かれると失敗します。


これで下塗りは終わりました。
屋根の塗り替え前に縁切り部材のタスペーサーを入れることで雨漏りを防止します。

スレート屋根の重なりしろにエスパッターや皮スキを差し込み、すき間を空けてタスペーサー(山型のプラスチック)を入れます。

赤い矢印の黒い部分がタスペーサーの設置後です。

1枚のスレート屋根に2か所のタスペーサーを入れます。

これで塗装後の雨漏りの心配が無くなりました。
どうして雨漏り防止にタスペーサーが必要なのか?
新築当初のスレート屋根の葺き方です。
屋根材は防水シートの上に張ります。
その張り方は軒先から重ねるようにして張っていきます。
角度を変えて見ると、新しいスレート屋根と屋根の重なり代にわずかな隙間があります。
このすき間は万一スレート屋根の中に雨水が浸入しても、そのすき間から抜け出しやすくするためです。
そうすることで雨漏りを防ぐことができます。
ところが屋根塗装をすると、そのスレート屋根の重なり代に塗料が引っ付くことが多く、元々あった隙間が埋まってしまうことがあります。
(タスペーサーのメーカーの株式会社セイムのHPの写真抜粋)
そうなると浸入した雨水は元々あったすき間から外へ抜け出すことができずに、下へ下へと流れていき、最終的には雨漏りしてしまいます。
数年経過した塗料が引っ付いたスレート屋根の重なり代を剥がしてみると
このように溜まった雨水が流れてきます。
最悪の事態だとこのように下地を腐らせます。
これが酷くなると、下地全体や柱といった構造体まで腐らせることになります。
それに気づいたときには手遅れという場合もありますので、十分に注意しましょう。
耐用年数20年の断熱セラミックガイナを塗装していきます。
2回目の中塗りになります。

棟板金の端部やローラーで塗りにくい箇所を先に刷毛で塗ります。



中塗りが終わりました。



上塗りが終わりました。



スレート屋根は30年の寿命と言われています。
ただし、1O年ごとの塗装をしていることが前提になります。
今回のスレート屋根も10年以上は経過していましたので塗装する時期としては良いタイミングでした。