〝塗料の選び方〟奈良県・三重県限定 屋根塗装(塗り替え)と外壁塗装(塗り替え) 用語集
2017-10-10
奈良県、三重県限定の屋根塗装(塗り替え)と
外壁塗装(塗り替え)ですが、
今回は塗料選びについてお話させてもらいます。
非常に失敗が多いので十分に注意をしてお願いしましょう。
目次1 塗料の成分について
塗料の成分表
![塗料の成分表](https://gaihekiyane-tosou.com/wp-content/uploads/088b1a58847f6504d89b793883288e52-212x300.jpg)
塗料の主な成分として、
顔料、樹脂、添加剤、溶剤で構成されています。
顔料は主に塗料の色彩などを形づくる成分です。
塗料の色を決めるものを着色顔料と呼び、
有機顔料と無機顔料とがあります。
樹脂とは、塗膜主要素ともいい、
塗膜が固まる元になる成分で、
この樹脂の特徴が耐候性や柔軟性、
耐水性などの塗膜性能を決定づけます。
よく聞くアクリル塗料、ウレタン塗料、シリコン塗料、
フッ素塗料などはこの樹脂名のことです。
添加剤は、塗膜副要素ともいわれ、
塗料の性能を向上させる補助薬品で塗膜形成後、
その効果は徐々に消滅してしまいます。
溶剤とは、樹脂類の溶解(希釈)に使用されるもので、
これ自体は蒸発して塗膜とはなりません。
塗装作業では、塗料を適正な粘度に調整したり、
塗面の仕上がり性をよくするために使用します。
目次2 樹脂による分類(グレード)
まず最も大きい分類として、
塗料は耐久性(どれぐらいの間外壁を保護する機能を有する事が出来るか)を
決定づける樹脂によって分類されます。
グレード、ランクなどと呼ばれます。
下の表の通り、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素
の順で耐久性が高いです。
目次3 水性と油性(弱溶剤・油性)の違い
塗料は何かで少し薄めて塗りやすい状態にしてから塗ります。
この時に何で薄めるかによって水性か油性に分類されるのです。
薄めると言っても塗料全体の数パーセント程度です。
例えば16kgの塗料があるとして、5~10%(0.8kg~1.6kg)の水を
混ぜ合わせて使用します。気温、湿度、塗り方(はけで塗るか、
ローラーで塗るか)などによって希釈率(何%混ぜるのか)が変わります。
水性塗料は水道水で薄めるので臭いが少なく、
シンナーなどの刺激臭がありません。
人体や環境にも悪影響を与えづらいので、
近所にも迷惑がかかりづらく、
密集した住宅地などでよく使われています。
弱溶剤塗料は塗料専用に作られた弱めのシンナーを使い、
溶剤塗料は強力なシンナーを使用するので、シンナー臭が強いです。
しかし、その分、水性にはない耐久性を持っているので、
強力な保護膜で長く外壁を保護したい場合などは
弱溶剤、溶剤塗料を使用します。
実際の塗料で比べて見ましょう。
エスケー化研のセラタイトF(油性)と
水性セラタイトF(水性)という塗料は、
期待耐用年数が同じ15~20年とされていました。
グレードは同じフッ素なのです。
上の図はそれぞれの塗料においてライトを照射し続けたときに
どれくらい光沢を保持していられるか、
と言う事を表す図となります(キセノンランプテストと言います)。
上図の紫色の線がセラタイトF、
下図の青色の線が水性セラタイトFの光沢保持率です。
照射時間2500時間(104日ほど)を
当て続けた段階ではそこまで差は開いていませんが、
5000時間(208日ほど)当てた段階の光沢保持率は
セラタイトFが90%強なのに対し、
水性セラタイトFは90%弱まで落ちてしまっているのです。
日本の平均日照時間が1500~2000時間ほどとすると、
約2年ほどで両者の間には少し差が出てくる、
と言う事になります。
期待耐用年数という「塗り替えの時期」
に関しては同じ15~20年だとしても、
艶や艶がもたらす汚れにくさ、耐候性などに関しては、
今の所まだ油性塗料の方が高いと言えます。
それ故、汚れにくい家を長時間維持したいということであれば、
油性塗料を選びましょう。
目次4 1液型と2液型の違い
先程説明した、アクリル、ウレタン、シリコン、フッ素塗料には、
それぞれ水性、油性(弱溶剤、溶剤)塗料があります。
さらに水性、弱溶剤、溶剤塗料にも
それぞれ、1液型、2液型という分類があります。
1液型、2液型とは、
塗料が「1つの缶の液体だけで塗料として使う事が出来るのか」、
「2つの異なる缶の液体を組み合わせて塗料として使うのか」
で分類されます。
上記の通り、2液型は2つセットで仕入れて、
使用する前に混ぜ合わせて使います。
混ぜ合わせたときに硬化反応を起こしてしっかり固まり、
強固な塗膜を作ります。
それ故、反応硬化形塗料、
もしくは硬化反応型塗料とも呼ばれます。
2液型と1液型の大きな違いは耐用年数の違いです。
耐用年数は耐久性(耐候性ともいう)に比例しており、
耐久性が高い塗料ほど、
より長い年数、外壁を守ることが出来ます。
具体的にどれくらいの違いがあるのかというと、
色々な塗装職人の体感として
約3年ほど長持ちするという傾向があります。
例えば、エスケー化研の1液型「1液マイルドシリコン」と
2液型「クリーンマイルドシリコン」の
耐用年数はそれぞれ12~15年です。
2液型は高い密着性でしっかりと外壁や屋根にくっつき、
強靱な塗膜を形成しており、
紫外線や雨風に対する抵抗力が強く、劣化しづらいです。
それ故、耐用年数いっぱいの15年保護し続ける事が可能です。
逆に1液型の方は紫外線などへの抵抗力が
2液型ほど強い訳ではないので、
耐用年数の下限である12年ほどしか
持たない可能性がある、といったものです。
目次5 どんな塗料が一番お勧め?
この記事を書いた人
![植上 功一](https://gaihekiyane-tosou.com/wp-content/uploads/uegami-150x150.jpg)
- 外壁屋根塗装スマイル|店長(診断士・監督・営業)
-
【所有資格】
2級建築施工管理技士
宅地建物取引士
外装劣化診断士
2級福祉住環境コーディネーター
\ 創業50年以上・施工実績 4,900件以上 /
一人でも多くの人に適正なリフォームをして欲しくて、一人でも多くの笑顔(スマイル)が見たくて、この事業を展開することにしました。
まだまだ未熟者ですが、精一杯の真心と愛情を込めて対応させて頂きます。
初心を忘れることなく、どんな小さな工事でも喜んでお請け致しますので、お気軽にお申し付けください。
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