【外壁の種類】サイディングボード(外壁)の修理や補修と塗り替え
2016-02-11
いつもブログを読んで頂きありがとうございます。
さて早速サイディングボードについてですが、現在日本で多く使用されているのが窯業系サイディングと金属系サイディングの2つになります。
その中でも一番多いのが窯業系サイディング。
「窯業系サイディング」
この窯業系サイディングはセメント質と繊維質が原料でして、コストパフォーマンスや意匠性が高く、タイル風や石目調やレンガ調といった種類が多いことで広く普及されています。
このサイディングはセメントなどの原料を釜で圧力をかけながら高温で成形しますが、その時点では色がついていないため工場や現場で塗装します。
通常何も言わなければ表面の塗料は安くて長持ちしないものが多く、7年から10年くらいの間に補修や塗り替えが必要になってくるものが多いです。
ただ、新築の時に親水性や光触媒の塗料が塗布されたものであれば、15年や20年も持つものもありますが、その分最初のコストが2割から3割くらい高くなります。
続いてメンテナンス時期や方法についてですが、まず最初にサイディングの継ぎ目である目地の部分のシーリング剤(コーキング剤)の劣化が始まります。
早ければ4年から6年くらいで汚れてきたり、割れや剥離といった症状も見られます。
またサイディングそのもののチョーキング(白亜化)や割れといった劣化現象も10年前後で現れてきます。
チョーキング現象
壁や屋根を触ると粉状のものが手につく現象のことを言います。
少しだけメカニズムに触れますと、塗料は3つの成分に分かれていまして、色を付ける“顔料”と外壁を長持ちさせる“樹脂(合成樹脂)”とそれらがうまく機能したり作業効率を上げる“添加剤”であります。
長年の紫外線や雨風等で外壁が傷み出すと樹脂や添加物の成分が落ちてきて、結果元々粉状であった顔料が表面に浮き出てくるといった現象のことをチョーキング現象と言います。
ですので、この現象が起こるということは塗料の劣化が始まっていることになります。
サイディングの割れ
表面の割れ程度であれば、家の柱等に与えるような家全体の劣化の影響は少ないですが、サイディング本体の寿命は確実に早くなります。
放置しておくとメンテンスの費用が高くなります。
では具体的な補修方法ですが、目地(継ぎ目)のシーリング剤の劣化とサイディングの割れの補修についてはシーリング剤の打ち替えや充填が多いです。
既存の目地のシーリング剤を撤去して、
養生テープを張った写真です。
シーリング剤を充填した後です。
余談になるかもしれませんが、このシーリング剤にも種類が多数あり、長持ちするものやそうでないものもあります。
当然何も言わなければ、安くてそれなりの物を使用されていると思います。
またチョーキング現象の解消は主に塗り替えが多いです。
塗装前
塗装後(奈良県宇陀市M様邸)
塗り替える場合、現状の傷み具合によって、上塗りの材料を水性か弱溶剤にするかを使い分けます。
傷みが激しい場合は弱溶剤、通常の傷みなら水性塗料を使用します。(上塗り剤には水性、弱溶剤、溶剤と分けられ、溶剤は油性塗料を言います)
また主成分である樹脂の選び方で値段や耐久年数にも影響が出てきます。
一般的にアクリル樹脂、ウレタン樹脂、シリコン樹脂、フッ素樹脂と4種類に分かれていまして、フッ素になると高くなりますが、その分長持ちします。
(詳しくは下の“価格の目安や相場について”からご覧ください)
最後まで読んで頂きありがとうございました。
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この記事を書いた人
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【所有資格】
2級建築施工管理技士
宅地建物取引士
外装劣化診断士
2級福祉住環境コーディネーター
\ 創業50年以上・施工実績 4,900件以上 /
一人でも多くの人に適正なリフォームをして欲しくて、一人でも多くの笑顔(スマイル)が見たくて、この事業を展開することにしました。
まだまだ未熟者ですが、精一杯の真心と愛情を込めて対応させて頂きます。
初心を忘れることなく、どんな小さな工事でも喜んでお請け致しますので、お気軽にお申し付けください。